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【国内初】廃棄窓ガラスを再び窓へ|AGC・大林組が水平リサイクル

AGC株式会社と株式会社大林組は2026年8月19日、建物の解体工事で発生する廃棄窓ガラスを回収し、透明な建築用フロート板ガラスの原料として再利用する水平リサイクルフローを構築したと発表しました。

第一弾は三菱UFJ銀行本館の解体工事です。廃棄窓ガラスを選別・加工してカレットへ戻し、AGC鹿島工場で新しい板ガラスを製造します。解体現場由来の廃棄窓ガラスを原料の一部としてフロート法で板ガラスへ再生する取り組みは、AGC調べで国内初です。

今回の水平リサイクルの流れ

  1. 建物解体時に窓ガラスを分別して回収
  2. 中間処理施設で異物を除去し、再生原料のカレットへ加工
  3. AGC鹿島工場で透明なフロート板ガラスを製造
  4. 建築用途へ供給し、大林組の建設現場でも活用予定

従来は型板ガラスや網入りガラス、グラスウールなど別用途へ再利用される例が中心でした。今回は汎用性の高い透明フロート板ガラスへ戻すことで、建築用板ガラス全体への循環利用を広げられる点が重要です。ただし、製造される板ガラスの原料すべてを廃棄窓ガラスで代替する仕組みではありません。

81トンを板ガラスへ再生、CO2を49トン削減

床面積約12万平方メートルの三菱UFJ銀行本館解体工事では、廃棄窓ガラス149トンをリサイクルし、そのうち81トンを板ガラスへ水平リサイクルする計画です。板硝子協会の資料に基づく試算では、CO2排出削減量は49トンとされています。

建物の脱炭素化では、使用中の冷暖房エネルギーだけでなく、建材の製造・輸送・施工・解体までを含むホールライフカーボンの削減が求められています。窓やサッシの更新でも、断熱性能に加えて撤去材の分別、回収方法、再資源化先を計画に組み込む重要性が高まりそうです。

窓改修・建設事業者が注目したい点

水平リサイクルを広げるには、解体時にガラスを割らずに回収する工程、種類や異物を見分ける選別、品質を維持した輸送が欠かせません。改修や解体の見積もり段階から、撤去材の処理方法と物流を協力会社間で共有する体制が必要です。

窓ガラスの種類や用途を整理したい場合は、当社の住宅用ガラスの種類と選び方も参考にしてください。交換前のガラスを正しく把握することは、性能提案だけでなく適切な分別・再資源化にもつながります。

出典

発表元:AGC株式会社・株式会社大林組・株式会社三菱UFJ銀行
発表日:2026年8月19日
発表資料:「国内初、建物解体現場の廃棄窓ガラスをフロート板ガラスの原料に活用」

本記事は発表資料をもとに、住宅・建設事業者が確認したい実務上のポイントをSYAAが独自に整理したものです。

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