その他メーカー

【パナソニック】DR対応冷蔵庫が電力需給に連動|10月1日開始

パナソニック株式会社は、DR機能を搭載した冷蔵庫と東京電力エナジーパートナーの家庭向けサービス「エコ・省エネチャレンジ」を、2026年10月1日から連携すると発表しました。

DRはデマンドレスポンスの略で、電力の需要と供給の状況に合わせて使用量や使用時間を調整する仕組みです。今回の連携では、利用者が毎回設定を変えなくても、冷蔵庫が要請内容を受信して自動で運転を最適化します。

冷蔵庫はどのように電力需給へ対応するのか

再生可能エネルギーが余る時間帯

太陽光発電などの供給が需要を上回る時間帯には、通常は夜間などに行う霜取り運転を要請時間へ移します。余剰電力を有効活用する「上げDR」の考え方です。

電力需給がひっ迫する時間帯

要請前に庫内を冷やしておき、対象時間帯のコンプレッサー運転を抑えます。消費電力を減らす「下げDR」で、食品の保存性能や日常の使い勝手への影響を抑えながら電力需給の安定化へ参加します。

DR運転の開始時と終了時はアプリと冷蔵庫のメロディで通知されます。サービス参加者は、家庭全体の節電量または負荷創出量に応じたポイントを獲得できる仕組みです。

実証では86%が別の省エネ行動へ

共同実証では、参加者の86%が冷蔵庫やアプリの通知をきっかけに、エアコンや照明など別のDR行動を行ったと回答しました。また96%が今後も利用したいと回答しています。

資源エネルギー庁によると、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って出力制御は全国へ広がり、2026年3月には東京エリアでも初めて実施されました。発電量が多い時間に家電が電力を使い、ひっ迫時には消費を抑える仕組みは、再生可能エネルギーを無駄なく使うための選択肢になります。

住宅の省エネは建物性能と設備制御の両輪へ

省エネ住宅では、高断熱な窓・ドアや高効率設備に加え、設備が電力サービスと連携する仕組みも重要になっています。冷蔵庫単体の節電量だけでなく、通知が家庭全体の行動変容につながる点も注目されます。

建物側の暑さ対策と設備負荷の関係は、夏の窓の暑さ対策と遮熱方法でも解説しています。窓から入る熱を抑えることは、エアコンの消費電力を減らし、DRへ参加しやすい住環境づくりにも役立ちます。

出典

発表元:パナソニック株式会社
発表日:2026年8月26日
連携開始日:2026年10月1日
発表資料:「DR対応冷蔵庫とエコ・省エネチャレンジの連携を開始」

本記事は発表資料および資源エネルギー庁資料をもとに、住宅設備と省エネの観点からSYAAが独自に解説しています。

TOP