TOTOは2026年8月3日から、公共施設向けIoTサービス「TOTO CONNECT PUBLIC」に「バリアフリートイレみまもり機能」を追加しました。富士通との実証実験を経て実用化し、カメラを使わずに利用者の安全確認を支援します。
バリアフリートイレはプライバシーへの配慮が欠かせない一方、長時間利用や転倒など、管理者が早く気づきたい状況もあります。今回の機能は、映像を撮影せず、ミリ波センサーで空間内の状態を捉える点が特徴です。
カメラを使わない見守りの仕組み
ミリ波センサーは、電波の反射を用いて人の動きや姿勢の変化を検知します。カメラ映像を取得せず、利用者個人を識別しない設計とすることで、プライバシーに配慮しながら異常の可能性を施設側へ知らせます。
トイレ内の詳細な映像を外部へ送る方式ではないため、利用者の心理的負担を抑えやすい一方、センサーが検知した後に誰が、どのように確認・対応するかという運用設計が重要です。
施設運営で期待される効果
異常への早期対応
長時間にわたり動きが確認できないなど、設定した条件に該当した場合に管理者へ通知することで、巡回の合間にも異常の可能性を把握しやすくなります。商業施設、駅、公共施設、医療・福祉施設など、利用者数が多い建物での安全管理を補完します。
巡回業務を置き換えるのではなく補助する
センサーは安全管理のすべてを自動化するものではありません。誤検知や通信障害を想定し、定期巡回、現地確認、緊急時の連絡先、個人情報の取扱いを含む運用ルールを整える必要があります。
導入前に確認したいポイント
- 対象となるトイレの構造とセンサー設置条件
- 検知する状態と通知までの時間
- 通知を受ける担当者と対応フロー
- 通信障害・停電時の運用
- 利用者への表示とプライバシー方針
法人施設では、IoT設備単体ではなく、既設機器や保守体制と合わせて導入を考えることが大切です。SYAAの取扱分野は、水回り製品を含む法人向け住設機器のご案内でご確認いただけます。
まとめ
バリアフリートイレみまもり機能は、見守りの必要性とプライバシー保護を両立しようとする設備IoTの具体例です。導入効果を高めるには、センサー性能だけでなく、通知後の人の対応まで含めた計画が欠かせません。
出典:TOTO株式会社「富士通との実証実験を経て実用化『バリアフリートイレみまもり機能』を提供開始」(2026年7月14日)