パナソニック ホームズ株式会社は、全館空調システム「エアロハス」に床下除湿ユニットを組み合わせた戸建住宅「NEWカサートX」「NEWフォルティナX」を、2026年10月1日に発売します。高温多湿化を背景に、室温だけでなく床下へ取り込む外気の湿度まで管理する新しい住環境提案です。
9月1日からは先行モニターキャンペーンも始まっています。この記事では、床下除湿の仕組み、期待できる効果、対象地域と導入前に確認したい条件を整理します。
エアロハスに追加された「床下除湿」とは
新しい床下除湿ユニットは、床下の換気給気部に設置され、外気の温度と湿度をセンサーで検知します。湿気が多く除湿に適した条件になると自動運転し、湿度を下げた空気を全館空調ユニットへ送ります。
除湿時に発生した水はドレンを通じて自動排水されるため、市販の除湿機のようにタンクの水を毎回捨てる必要はありません。あらかじめ湿度を下げた空気を供給することで、エアロハス専用エアコンなどにかかる除湿負荷の軽減も狙っています。
家じゅうの湿度を10〜15%抑える試算
同社の試算では、高温多湿な7月に床下除湿ユニットを使用することで、家じゅうの湿度を平均10〜15%抑える結果が示されています。湿度上昇を抑えることは、体感上の快適性に加え、カビやダニが繁殖しにくい環境づくりにもつながります。
ただし、この数値は岡山市の気象データ、床下面積60平方メートル、換気量195立方メートル毎時など一定条件での試算です。実際の効果は地域、間取り、外気条件、生活状況によって異なります。
地熱で除湿時の温度上昇を緩和
除湿では空気中の水蒸気が水滴へ変化する際に熱が生じ、空気温度が上がります。エアロハスは除湿後の空気を床下空間へ通し、床下地盤との熱交換によって温度上昇を緩和してから換気へ活用します。
温度上昇を完全に相殺するものではありませんが、自然の力と機械除湿を組み合わせる点が特徴です。冷房能力だけでなく、湿度・換気・消費エネルギーを一体で考える住宅設備の流れが表れています。
標準採用・オプション採用の地域に注意
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月1日 |
| 対象住宅 | NEWカサートX/NEWフォルティナX |
| 地域区分5・6・7 | 標準採用 |
| 地域区分4 | オプション採用 |
| 運転・排水 | センサーによる自動運転/ドレン自動排水 |
浴室やトイレなど、エアロハスの吹出口が設置されない空間は空調対象外です。全館という名称だけで判断せず、吹出口の範囲、床下点検やフィルター清掃、ドレン配管の点検方法も設計段階で確認しましょう。
新築時に比較したいポイント
- 建築地の省エネ基準地域区分と採用条件
- 床下除湿ユニットの点検・交換方法
- 空調対象外となる部屋と湿気対策
- ランニングコストと保証内容
- 床下換気・基礎断熱を含む建物全体の設計
全館空調や除湿設備は、後付けよりも新築設計時の検討が重要です。入居前に追加する設備については、新築オプション工事・住宅設備のご相談もあわせてご確認ください。
まとめ
床下除湿を加えたエアロハスは、暑さだけでなく湿気まで管理する新築住宅向けの提案です。自動運転・自動排水は手間の軽減につながりますが、試算値の条件、対象地域、空調範囲、保守方法を確認したうえで比較しましょう。
出典:パナソニック ホームズ株式会社、2026年8月31日発表「全館空調『エアロハス』に床下除湿ユニットを搭載した戸建住宅新商品を発売」
パナソニック ホームズ公式プレスリリース