車の音で夜中に目が覚める。電車が通るたびにテレビの声が聞こえなくなる。隣の家の話し声が気になって、家で落ち着いて過ごせない。
窓の防音対策を調べると、すき間テープ、防音カーテン、内窓(二重窓)、防音ガラスと、いろいろな手が出てきます。どれが効くかは、音の種類と、その音がどこから入ってくるかで変わります。
このページでは、騒音の種類ごとに「効きやすい手」「効きにくい手」「窓の対策の限界」を並べました。窓とサッシの専門店として、窓では下がりにくい音も先に書いています。
先にお答えします
- 車の音や話し声など、窓から入ってくる音には、「すき間を減らすこと」と「内窓でガラスを二重にすること」が効きやすい手です。
- 低くうなる音、床や壁を揺らして伝わる音、換気口から入る音は、窓だけを対策しても下がりにくいことがあります。
- まず、自分の音に近いものを騒音の早見表で探す。迷ったら、窓まわりで打てる手をご案内します。LINEで窓の写真と音の様子を送る(無料)
窓の防音対策は、結局なにがいちばん効きますか?
窓から入ってくる車の音や話し声には、「すき間を減らすこと」と「ガラスを二重にすること(内窓)」が効きやすい手です。
窓が音の入り口になりやすいのは、ガラスが壁にくらべて薄くて軽いことと、引き違い窓にはつくりの上でどうしてもすき間があることが理由です。
反対に、低くうなるような音、床や壁を揺らして伝わる音、換気口から入る音は、窓だけを対策しても下がりにくいことがあります。
「防音に最強の内窓はどれか」と探す方もいらっしゃいますが、どんな音にもいちばん効く商品が一つある、というものではありません。効き目を左右するのは、ガラスの厚みの組み合わせや、部屋の窓をすべて対策するかどうかです。下の内窓の節で、3つに分けて書きました。
音には「空気を伝わる音」と「建物を伝わる音」があります
最初に、お悩みの音がどちらに近いかを考えてみてください。窓の対策が効くかどうかは、まずここで分かれます。
- 空気を伝わる音:車の走る音、話し声、犬の鳴き声、テレビの音など。窓・すき間・換気口など、空気が通るところから入ってきます。窓の対策が効きやすいのはこちらです。
- 建物を伝わる音:上の階の足音、配管を流れる水の音、大きな車が通るときの地響きなど。床・壁・天井を揺らして伝わるため、窓の対策では効果が薄いとされています。
自分の騒音には、どの手が効きやすいですか?
お悩みの音に近いものを下から探してください。騒音の種類ごとに、効きやすい手・効きにくい手・窓の対策の限界を短くまとめました。
騒音の早見表○ 効きやすい/△ 和らぐことがある/× 効きにくい(「それだけ」では効きにくいものを含む)/— 下の説明では取り上げていない手
| 音の種類 | 内窓 | すき間 テープ など |
防音 カーテン ・吸音材 |
|---|---|---|---|
| 車の走行音 | ○ | ×※ | × |
| 電車の騒音 | ○ | — | × |
| 話し声・犬・ |
○ | — | × |
| 飛行機の音 | △ | △ | — |
| 雨の音・ |
△ | △ | — |
| 低くうなる音 揺れを伴う音 |
△ | × | × |
※車の走行音は、内窓で窓を二重にし、すき間も一緒に減らすのが効きやすい手です。すき間テープだけでは、ガラスを通る音は減らしにくいとされています。低くうなる音・揺れを伴う音は、内窓で一部和らぐことはあっても、窓の対策は主役になりません。換気口から入る音や、床・壁など建物を伝わる音は、窓の対策だけでは残ることがあります。種類ごとの効き方と限界は、下にくわしく書きました。
表を含め、このページに書いた効き方は、当社のこれまでの解説と、メーカーなどが公開している資料をもとにした一般的な傾向です。当社がお宅ごとに音を測った結果ではありません。家の建ち方、窓の向き、音の出どころまでの距離でも変わります。どれくらい静かになるかの数字は、このページでは書いていません(内窓でどのくらい下がるかの目安は、下の内窓の節にあるリンクからたどれます)。
車の走行音(幹線道路・バイク)
- 効きやすい手
- 内窓で窓を二重にし、すき間を減らす。内窓のガラスは、いまの窓と厚みの違うものにする
- 効きにくい手
- 防音カーテンだけ、すき間テープだけ(どちらもガラスを通る音は減らしにくい)
- 限界
- 大きなトラックの低い音や地響きは残りやすい。換気口が開いていれば、そこから入る
電車の騒音(線路・踏切の近く)
- 効きやすい手
- 線路側の部屋の窓すべてに内窓を付ける。換気口を防音タイプに替えることも一緒に考える
- 効きにくい手
- 防音カーテンだけ、壁に貼る吸音材だけ
- 限界
- 音が大きいため、和らいでも消えはしないと考えてください。線路の揺れが地面や建物を伝わる音は、窓では防げない
話し声・犬の鳴き声・子どもの声
- 効きやすい手
- 内窓。空気を伝わる音なので、窓の対策が効きやすい。音のする側の寝室やリビングから
- 効きにくい手
- 防音カーテン(すき間から回り込む)、壁に貼る吸音材(外からの音は止めにくい)
- 限界
- 換気口やエアコンの配管の穴から入る分は残る
飛行機の音
- 効きやすい手
- 窓から入る分は、内窓とすき間の対策で和らぐことがある
- 効きにくい手
- 一部の窓だけの対策
- 限界
- 音が上から来るため、屋根や壁、換気口からも入る。低い音も含むので、窓だけでは下がりにくい
雨の音・風の音
- 効きやすい手
- 窓ガラスや窓のすき間から入る分は、内窓やすき間の対策で和らぐことがある
- 効きにくい手
- 窓の内側の対策だけで、屋根や雨戸に当たる音を消そうとすること
- 限界
- 屋根・雨どい・雨戸やシャッターを雨が打つ音は残ることがある。風で窓がガタつく音は、建て付けの調整が先のことも
低くうなる音・揺れを伴う音
- 効きやすい手
- 窓から入る分は内窓で一部和らぐことがあるが、窓の対策は主役にならない
- 効きにくい手
- 防音カーテン・すき間テープ・内窓を含む、窓まわりの対策全般
- 限界
- 床や壁、建物を伝わる音は窓では防げない。建物側の揺れの対策が要り、窓の専門店の仕事の外になる
自分の音に、窓で打てる手があるか聞いてみる
気になる音の種類(いつ・どの方向から)と、窓の写真を送っていただければ、窓まわりで打てる手をご案内します。写真は、窓の全体が写ったものからで大丈夫です。窓の対策では下がりにくい音のときは、そうお伝えします。
LINEでのご相談、現地調査・お見積もりは無料です。訪問後の追客営業は行っておりません。
お電話 0120-1910-13電話受付:平日 9:00〜18:00時間外は、お問い合わせフォームからご連絡ください。翌営業日にご連絡します。
サッシ歴60年以上・自社施工。ご相談・お見積もり・工事は、埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県、茨城県・栃木県・群馬県の関東一円でお受けしています。
自分でできる窓の防音対策は?賃貸でもできますか?
すき間を減らす、カーテンで覆う、換気口を塞がずに扱う、の3つは工事をせずに始められます。ただ、どれも窓ガラスそのものを通る音を下げる手ではないので、効き方には限りがあります。
すき間テープ
すき間が生まれやすいのは、引き違い窓の2枚が重なる真ん中の部分と、鍵(クレセント)側の縦の枠です。
- 動く部分に厚く貼ると、窓が閉まらなくなることがあります。薄いものから試してください
- 強い粘着の両面テープをサッシの枠に直接貼ると、塗装がはがれることがあります
- すき間から入る音には効きますが、ガラスを通ってくる音は減りません
- 今の窓の戸車や、すき間をふさぐゴムなどが傷んでいると、テープだけでは閉まりきらないことがあります
防音カーテン
手軽に試せるのがよいところです。ただ、カーテンの端や上下から音が回り込み、窓のすき間までは覆えないため、話し声や車の音を大きく下げるのは難しいとされています。
冬は、厚手のカーテンで窓を覆うと、カーテンと窓のあいだが冷えて結露が増えることもあります。
壁に貼る吸音材・窓に貼るシート
壁に貼る吸音材は、部屋の中の響きを抑えるためのものです。外から入ってくる音を止める働きは小さいとされています。
窓ガラスに何かを貼るときは、ワイヤーの入ったガラス(網入りガラス)には貼らないでください。日なたと日かげの温度の差でガラスが割れる「熱割れ」の原因になります。
換気口は塞がない
換気口(24時間換気の給気口)からも外の音は入ってきます。でも、塞ぐのは避けてください。湿気やにおいがこもり、結露やカビの原因になります。換気口の音を減らす方法は、下の「換気口を防音タイプに替える」に書きました。
賃貸にお住まいの方へ
まずは、工事をせず元に戻せる手から始めてください。内窓の取り付けや換気口の部品の交換など、建物に手を入れるものは、大家さん(オーナー)の許可が必要です。
もし検討される場合は、先に管理会社か大家さんに、取り付けてよいかと、退去のときの扱い(取り外すのか、そのまま残すのか)を確かめてください。費用の負担や元に戻す必要があるかも、書面に残しておくと安心です。
業者に頼むなら、どんな手がありますか?
窓まわりで業者に頼む手は、主に「内窓(二重窓)を付ける」「ガラスを防音用のものに替える」「換気口を防音タイプに替える」の3つです。すき間テープやカーテンでは届かなかった、ガラスを通ってくる音や換気口から入る音に手を入れる方法です。どれにも限りがあります。
内窓(二重窓)の防音効果は、何で変わりますか?
内窓(二重窓)の防音効果は、主にガラスの厚みの組み合わせ、対策する窓の数、いまの窓の傷み具合の3つで変わります。
内窓は、いまの窓の内側にもう一つ窓を付ける工事です。すき間を減らし、2つの窓のあいだの空気の層で音を伝わりにくくします。空気を伝わる音に効きやすく、壁を壊さずに付けられます。
3つを、もう少しくわしく書きます。
- 内窓のガラスは、いまの窓と厚みの違うものにする。同じ厚みどうしだと、ある高さの音で響き合い、効きが落ちることがあります
- 防音が目的なら、対策する部屋の窓はすべてに付ける。1か所だけだと、残りの窓から音が入ります
- いまの窓の戸車や、すき間をふさぐ部品の傷み具合も確かめる
それでも、音がまったく聞こえなくなるわけではありません。低い音や揺れを伴う音は残りやすいことを、先にお伝えしておきます。
お悩みが近所の生活音なら、話し声・犬・子どもの声に絞った内窓の選び方を読むと、相談したい音を絞り込みやすくなります。
防音ガラスに替えるのと内窓は、どちらがよいですか?
「窓ごと替えずに、どこまで手を入れるか」で比べると考えやすくなります。
ガラスだけを替える工事は、いまのサッシの枠をそのまま使います。音を抑える膜をはさんだガラス(防音合わせガラス)や、厚みの違うガラスの組み合わせにすれば改善は見込めます。ただ、枠のすき間はそのまま残るため、いまのサッシのすき間が大きいと、ガラスの性能ほどには静かに感じにくいとされています。
内窓は、すき間と空気の層の両方に手が入るため、防音がいちばんの目的なら候補にしやすい手です。ただし窓枠の奥行きが足りない場合など、付け方に工夫が要ることもあります。
分譲マンションでは、窓のサッシとガラスは共用部分として扱われるのが一般的で、ガラスを替える工事は管理規約の上でそのままではできないことが多くあります。内窓の取り付けも、届出や承認の要否は管理規約によって異なりますので、着工前にご確認ください。
換気口を防音タイプに替える
換気口を、中に吸音材の入った防音タイプ(防音レジスター・防音フード)に替えると、換気を止めずに、換気口から入る音を減らせます。窓を静かにしたら、今度は換気口からの音が気になり出した、ということもあります。
換気を止めずに換気口の音を減らす方法を、窓の工事の前に見ておく
カタログや見積もりでは、防音のどの等級を見ればいいですか?
窓やドアの製品どうしを比べるときは、「T等級」を確認するのが基本です。
- T等級:窓やドアなどのサッシの遮音性能を表す等級で、JIS A 4706(サッシ)と JIS A 4702(ドアセット)に定められています。T-1 から T-4 までの4段階があり、数字が大きいほど遮音性能が高いことを表します
- Dr値(室間音圧レベル差等級):2つの部屋の間でどれだけ音が遮られているかを表す指標で、JIS A 1419-1 に定められています。部屋と部屋の間の値なので、Dr値だけで窓の防音性能を判断することはできません
カタログの等級は実験室で測った値で、ご自宅で同じだけ音が小さくなることを約束する数字ではありません。数値を見るときは、ガラス単体の値か、枠を含む窓の値か、外の窓と内窓を組み合わせた値かを確かめてください。
この節は、日本環境アメニティ、YKK AP、LIXIL が公開している技術資料をもとにした説明で、当社が遮音性能を測った結果ではありません。
カタログや見積もりに出てくる等級を、どこで見分ければよいか確かめる
費用と補助金は、どこで確かめればいいですか?
このページには金額を載せていません。窓の大きさ、窓の数、選ぶガラスで変わるためです。
- 値段:ご自宅の窓に近い大きさで、内窓の工事費込みの値段を探す
- 補助金:内窓は、断熱性能の基準を満たす登録製品を選べば、国の補助金の対象になることがあります。使える補助金と申請の流れを調べる
- 見積もり:頼んだら断りにくくなるのでは、と心配な方は、見積もりを頼むと何が起きるのか、頼む前に知っておくことができます
窓を対策しても静かにならないのは、どんなときですか?
主に、音が窓以外から入っているとき、音が低い・揺れを伴うとき、窓の一部だけを対策したときの3つです。
- 換気口、エアコンの配管の穴(まわりのすき間埋めが傷んでいる)、壁から入っている
- 上の階の足音、配管の音、地響きなど、建物を伝わる音である
- 部屋に窓がいくつもあるのに、1か所だけを対策した
- いまの窓の建て付けや部品が傷んでいて、閉めてもすき間が残っている
窓の対策の限界を先に知っておくと、あとで「思ったほど静かにならない」を減らせます。当社では、最初のご相談の段階で、窓で下がりそうな音か、そうでないかをお伝えしています。窓では難しい音のときや、音の原因がはっきりしないときは、音響の専門会社に調査を相談する方法もあります。
相談する前に、何を書き出しておけばいいですか?
音のメモと、窓の写真があれば十分です。
音のメモ
- どんな音か(車・電車・話し声・犬など)
- いつ聞こえるか(朝晩・夜中・一日中など)
- どの方向の、どの部屋の窓から聞こえるか
- 窓を閉めたときに、どう聞こえるか
窓の写真(撮れたものからで大丈夫です)
- 1枚目:窓の全体を、正面から
- 2枚目:窓枠の奥行き(いまの窓の室内側の面から、窓枠の端まで)にメジャーを当てたところ
- 3枚目:窓のまわりを少し離れて(換気口があれば一緒に写るように)
音のメモと窓の写真を
「窓でどこまで下がりそうか」を確かめてから決めていただいて大丈夫です。相談だけで終わっても、かまいません。
現地調査・お見積もりは無料です。訪問後の追客営業は行っておりません。
お電話 0120-1910-13電話受付:平日 9:00〜18:00時間外は、お問い合わせフォームからご連絡ください。翌営業日にご連絡します。
ご相談・お見積もり・工事は、埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県、茨城県・栃木県・群馬県の関東一円でお受けしています。



