ホーム › 窓・サッシの不具合ガイド › 内窓(インプラス・プラマードU)の戸車と鍵の調整

部屋側に付けた内窓(二重窓)が重い、途中で引っかかる、鍵(クレセント)がかかりにくい。LIXILの内窓「インプラス」とYKK APの内窓「プラマードU」は、どちらもメーカーの説明書やよくある質問に、戸車(とぐるま。窓の下の左右についている小さな車輪のことです)の高さと、鍵の位置を調整するしかたが載っています。試す順番は、レールの掃除、戸車の高さ、鍵の位置の順です。このページでは、メーカーが公開している資料に書かれている範囲だけを、症状の見分け方と一緒に並べました。調整では直らないことや、ご自身では触らないほうがよいことも書いています。

先にお答えします

  • 重い・引っかかるときは、まずレールのミゾの砂やほこりを掃除します。掃除で軽くなれば、調整はいりません。
  • 直らなければ戸車の高さを調整し、鍵(クレセント)はそのあとで合わせます。手順は、インプラスとプラマードUに分けて下に書いています。
  • 部品が傷んでいる、窓枠がぐらつくときは、調整ではなく相談が先です。どれに当たるか迷ったら、写真を見てお伝えします(無料)。ねじを回す前に窓の写真をLINEで送って相談する

まず確認すること

調整の前に、3つ見てください

  • 重いのは、部屋側の内窓ですか、外側の窓(アルミサッシ)ですか。外側の窓のことなら、このページの下にある外の窓のページのほうが合っています。
  • 内窓のレールのミゾに、砂やほこりがたまっていませんか。YKK APは、引違い窓の開け閉めがスムーズにいかない原因のひとつに、下枠・レールにたまったゴミを挙げています。
  • 閉めたとき、窓が傾いて片側にすき間ができていませんか。窓が傾いていると、開け閉めがガタついたり、閉めてもすき間ができたりする、とYKK APは案内しています。

レールの掃除は、掃除機でミゾの砂やほこりを吸い取るか、やわらかいブラシで落とし、割り箸の先に布を巻いて汚れをふき取る、とYKK APは案内しています。LIXILは、インプラスの樹脂は傷つきやすいので、布やスポンジなどやわらかいものを使い、金属ブラシや金ベラは使わないように、と書いています。

掃除のあとで軽くなれば、調整はいりません。ふだんの内窓の掃除のしかたを、内窓の掃除の記事で確かめる。

原因と見分け方

こんなとき考えられる原因メーカーの案内
ジャリジャリする。レールのミゾに砂やほこりが見えるレールのゴミ掃除をする(YKK AP)
閉めると窓が傾き、片側にすき間ができる。開け閉めがガタつく戸車の高さが合っていない戸車の高さを調整する(LIXIL・YKK AP)
鍵がかかりにくい。鍵をかけても窓がガタつくクレセントとクレセント受けの位置のずれクレセント本体と受けの位置を調整する(LIXIL・YKK AP)
鍵がかかりにくく、窓の傾きもある戸車の高さ戸車を調整してから、鍵を合わせる(LIXIL・YKK AP)
戸車やレールにキズ・すり減り・へこみがある。鍵が動かない、受けが曲がった部品の傷み調整ではなく、付けた会社やメーカーの修理受付に相談する(YKK AP)
内窓を付けている窓枠がぐらつく、下がる取り付けた部分の異常使うのをやめて鍵をかけ、付けた会社やメーカーの修理受付に連絡する(LIXIL)

右の列は、LIXILのインプラスの取扱い説明書と、YKK APのよくある質問に書かれていることです。どの資料かは、ページの下に並べています。

どの原因か分からないときは、写真で見ます。
サッシ歴60年以上・自社職人のサッシ専門店です。窓全体と、戸車や鍵のまわりの写真をお送りください。ねじを回す前でも構いません。写真を見て、調整で済みそうか、部品の交換が要りそうかをお伝えします。写真でのご相談は無料です。

戸車の高さを調整する

戸車の調整ネジの位置や形は商品によって違うことがある、とYKK APも案内しています。下の手順は、お宅の内窓がインプラスかプラマードUか分かっているときのものです。どちらか分からないときは、ねじを回す前に写真でご相談ください。

インプラス(LIXIL)の戸車の調整

手順1:障子(ガラスの入った戸)の下端にあるプッシュボタンを、いったん外します。

手順2:調整ねじをまわして、高さを合わせます。障子を上げたいときは右(時計まわり)、下げたいときは左(反時計まわり)にまわす、とLIXILの説明書にあります。

手順3:調整が終わったら、プッシュボタンを戻します。

LIXILの説明書には、障子と上のレールの掛かり(重なり)が7mm以上あることを、窓の幅の中央あたりで確かめるよう書かれています。調整で掛かりが取れないときは、付けた会社やLIXILの修理受付センターへ連絡するよう案内されています。

プラマードU(YKK AP)の戸車の調整

手順1:ネジ穴のキャップを外します。

手順2:プラスドライバーをネジ穴に差し込み、調整ネジをまわして戸車を調整します。戸車を調整すると、窓の高さが変わります。

YKK APは、このネジは絶対に外さないようにと案内しています。窓の中の部品が外れて、元に戻せなくなるおそれがあるためです。まわす向きと窓の上がり下がりは、メーカーの案内では写真の矢印で示されています(ページの下の資料「窓のガタツキやスキマを直す方法」)。

鍵(クレセント)は、戸車のあとで合わせる

クレセントは、2枚の窓が重なる召し合わせの部分でかける鍵の金具です。順番は戸車が先です。YKK APは、戸車などを調整したあとにクレセントの調整が要ることがあると案内しています。LIXILも、かかりにくいときはクレセントとクレセント受けの高さを、戸車調整かクレセント調整で合わせるよう書いています。

LIXILの説明書には、かかりにくいまま使い続けると、クレセントが動かなくなったり、壊れたりすることがあるとあります。気づいたら早めに合わせてください。

インプラス(LIXIL)のクレセントの調整

上下の調整:クレセント本体のキャップを外し、プラスドライバーでねじをゆるめて、本体を上下に動かします。合わせたら、ねじをしっかり締めて、キャップを戻します。

左右の調整:クレセント受けのねじをプラスドライバーでゆるめ、受けを左右に動かします。

プラマードU(YKK AP)のクレセントの調整

上下の調整:トリガーを指で押さえながら、クレセントのノブを中央の位置までまわし、カバーを外します。上下のネジを反時計回りにまわしてゆるめ、クレセントを上下に動かして合わせ、ネジを時計回りにまわして締めてから、カバーを戻します。

左右の調整:クレセント受けのカバーを上下からつまむように持って引っぱり、外します。上下のネジを反時計回りにゆるめ、受けを左右に動かします。動かせる範囲は約2mmです。ネジを時計回りに締め、カバーの突起を差し込んで、ツメがかかるまで押し込みます。

どちらの調整でも、ネジは絶対に外さないように(部品が落ちるおそれがある)、とYKK APは案内しています。

プラマードUには、引手と鍵が一体になった「戸先錠」の型もあります。YKK APは戸先錠も調整できると案内していて、調整できる幅は約2.5mmです。手順は、ページの下の資料「窓のカギの調整方法」に写真つきで載っています。

ご自身でしないほうがよいこと

障子を外して直そうとしないでください。LIXILの説明書には障子の外し方も載っていますが、インプラスの障子は大きいもので1枚あたり約60kgになり、外し・建込みは対応する人数で行うよう注意書きがあります。建込んだあとは、上のレールへの掛かりも確かめなければなりません。このページでは外し方は扱いません。

電動ドライバーは使わないでください。商品の不具合や破損の原因になる、とYKK APは案内しています。

窓枠がぐらつく、下がるなど、いつもと違う状態のまま使い続けないでください。LIXILは、使うのをやめて鍵をかけ、付けた会社やLIXILの修理受付センターへ連絡するよう案内しています。

調整で直らないとき

戸車にキズがある、すり減っている、気密材が傷んでいる、レールにキズや変形がある、クレセントが動かない、受けが曲がった。こうした場合は、調整ではなく、付けた会社やメーカーの修理受付に相談するよう、YKK APは案内しています。

不利なこともお伝えしておきます。地震のあとなど、建物そのものにゆがみがある場合は、部品の交換や建付けの調整をしても完全には直らないことがある、とYKK APは案内しています。また、LIXILの説明書では、修理用の部品を持っている期間は製造打ち切りから最低10年とされていて、それを過ぎると修理できないこともあると書かれています。

相談するときは、次のものがそろっていると話が早くなります。LIXILは、修理を頼むときに商品名・品番、購入日や入居日、故障の内容を伝えるよう案内しています。

  • 内窓のメーカーと製品名(インプラスかプラマードUか)。分かれば品番も
  • 内窓を付けた時期
  • どの症状が、いつごろから出ているか
  • 窓全体と、戸車・鍵のまわりの写真

内窓を付けた会社が分かっていれば、まずそちらにも確かめてください。マンションなどで管理会社がある場合、YKK APは相談先のひとつに管理会社も挙げています。

関連する記事

このページで見たメーカーの資料

手順は、次のメーカーの公開資料から、戸車と鍵の調整に関わるところだけを取り出したものです。製品の決まりは、メーカーの資料が正です。

内窓の写真で、調整で済みそうかをお伝えします。
サッシ歴60年以上・自社職人のサッシ専門店です。窓全体と、戸車や鍵のまわりの写真をお送りください。製品名が分からない場合も、そのまま写真をお送りください。写真を見て、調整で済みそうか、部品の交換が要りそうかをお伝えします。写真でのご相談は無料です。訪問後の追客営業は行っておりません。

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