ガラス破りと一口に言いますが、やり方は3つに分かれます。そして、どれを想定するかで、効く対策が変わります。
こじ破り・打ち破り・焼き破り
こじ破りは、ドライバーなどで一点に力を加え、静かに穴を開けます。音がほとんど出ないのが特徴で、人目のある場所でも成立してしまいます。
打ち破りは、何度も打撃を加えて割り広げます。速い代わりに音が出るため、人目や物音が届かない場所で使われます。
焼き破りは、バーナーで熱してから水をかけ、温度差で割ります。こちらも打撃音が出ません。
この3つを並べると、共通点が見えます。音を立てずに、短い時間でできる手口ほど好まれるということです。逆に言えば、音と時間を増やす対策が効きます。
「割れないようにする」より「割ったあとを面倒にする」
ガラスを強くする方向の対策には、防犯フィルムと防犯合わせガラスがあります。これらは割れるまでの時間を延ばす対策です。有効ですが、窓の枚数が多い家では費用がかさみます。
もうひとつの方向が、割られた前提で組むやり方です。ガラス破りは、割って終わりではありません。穴から手を入れて、クレセントを回すところまでできて、はじめて成立します。
そこで、クレセントから離れた位置に補助錠を足します。すると、割った穴からは手が届きません。もう一度、別の場所を割ることになります。この一手間だけで成立しなくなる手口があります。費用も、ガラスを全部替えるのとは桁が違います。
どちらが正しいということではなく、窓の数と、その窓が人目につくかどうかで選び分けるものです。人目のない窓ほど、時間をかけられてしまうので、ガラス側の対策が効いてきます。
手口ごとの成立条件と、5つの対策がそれぞれどこに効くのかは窓の防犯対策5つの方法を比較に、防犯ガラスの種類と選び方は窓の防犯対策ガイドにまとめています。
なお、クレセントは鍵ではなく、本来は窓を密着させるための金具です。防犯性を期待する部品ではないので、掛かりが悪いまま使っている場合は、防犯を足す前に建て付けを見てください。症状と原因はクレセントが掛からないときの原因にあります。
動画のBGM:Otologic(CC BY 4.0)
動画内の数値は各自治体・各メーカーの公表値です。時点は動画内に表示しています。



