環境省は2026年8月21日、令和7年度補正予算の三次公募と令和8年度予算の二次公募として、「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」の受付を開始しました。公募期間は9月30日17時までです。
対象は新築・既存建築物のZEB化だけではありません。業務用施設の省CO2改修と熱中症対策、災害時の活動拠点にもなる独立型施設、営業倉庫の省エネ・省人化など、6つの事業で構成されています。
公募対象となる6事業
- 新築建築物のZEB普及促進支援事業
- 既存建築物のZEB化普及促進支援事業
- ライフサイクルカーボン削減型の新築ZEB支援事業
- 業務用施設における省CO2化・熱中症対策等支援事業
- フェーズフリーの省CO2独立型施設支援事業
- サステナブル倉庫モデル促進事業
1から4は一般社団法人静岡県環境資源協会、5と6は公益財団法人北海道環境財団が執行します。申請窓口と要件が事業ごとに異なるため、自社施設の用途と改修目的を先に整理する必要があります。
既存建築物は窓・空調・照明を一体で検討
既存施設の省CO2化では、高効率空調やLED照明への更新だけでなく、窓や外皮の断熱性、日射遮蔽、換気計画を組み合わせることが重要です。建物から逃げる熱や入る日射を減らせれば、空調設備の負荷と消費電力を抑えやすくなります。
特に事務所、店舗、福祉施設などでは、夏季の熱中症対策と冬季の温熱環境を両立させる視点が欠かせません。補助対象設備の導入だけを目的にせず、利用時間、人数、室ごとの暑さ・寒さ、既存設備の更新時期を調査したうえで改修範囲を決めることが大切です。
フェーズフリーとサステナブル倉庫
フェーズフリーの省CO2独立型施設は、平常時に省エネ施設として利用しながら、災害時には活動拠点やクーリングシェルターとして機能する施設を想定しています。高機能空調や独立電源など、レジリエンスと脱炭素を同時に高める考え方です。
サステナブル倉庫モデルでは、営業倉庫へ省CO2・省人化機器と再生可能エネルギー設備を同時に導入する取り組みを支援します。設備更新の計画がある事業者は、単独機器の更新ではなく、建物全体の運用改善として検討する余地があります。
申請前に確認したいこと
- 自社の計画が6事業のどれに該当するか
- 現状のエネルギー使用量と改修後の削減効果を説明できるか
- 窓・外皮・空調・照明・再エネを含む改修範囲が整理されているか
- 交付決定前の発注や契約に関する制限を確認したか
- 執行団体へ9月30日17時までに提出できるか
建物への熱の流入を抑える具体策は、夏の窓の暑さ対策と遮熱方法も参考になります。省CO2改修では、設備効率だけでなく開口部対策を含めて費用対効果を評価してください。
出典
発表元:環境省
発表日:2026年8月21日
公募期限:2026年9月30日17時
発表資料:「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」の公募開始について
補助対象、補助率、申請条件は事業ごとに異なります。最新の公募要領を必ずご確認ください。