株式会社LIXILは、窓枠の奥行きが限られるマンションでも取り付けやすい「マンション用インプラス」を2026年8月3日に全国発売しました。従来はオプション部材が必要だったり、設置を見送ったりしていた窓にも対応しやすくなる新仕様です。
- 必要な窓枠奥行きを従来の61mmから54mmへ縮小
- 持ち出し幅は最大13mmで、従来比2倍
- オプション部材なしで施工できる現場が約10%増える見込み
- 一般枠と同価格で、戸建住宅にも使用可能
マンション用インプラスは何が変わった?
内窓は、既存窓の室内側へ新しい窓を追加し、二重窓にするリフォームです。断熱・遮熱、防音、結露軽減が期待できますが、施工には既存窓の額縁に一定の奥行きが必要です。特にマンションでは額縁が浅く、カーテンレールや窓ハンドルとの干渉も起こりやすいため、従来品ではふかし枠などの追加部材が必要になることがありました。
新しいマンション用インプラスは、枠の設置スペースを室内側へ逃がす構造とし、必要奥行きを61mmから54mmへ7mm縮小しました。さらに、窓枠から室内側へ持ち出せる幅を従来の6.5mmから最大13mmへ拡大。LIXILは、これによりオプション部材なしで取り付けられる現場が約10%増えると見込んでいます。
工事費や見た目への影響
ふかし枠などの追加部材が不要になれば、部材費だけでなく、補強や納まり調整に要する工数も抑えやすくなります。窓まわりの出幅を小さくできるため、室内の見た目をすっきり仕上げやすい点もメリットです。ただし、すべての窓に設置できるわけではありません。額縁の奥行き、窓ハンドル、カーテン、家具との干渉、下地強度を現地調査で確認する必要があります。
メーカーの参考価格は、引違い窓2枚建・幅1,650mm×高さ1,100mm・Low-E複層ガラス(クリア・ガスなし)で税込107,800円です。施工費、運搬費などは含まれません。実際の総額は窓サイズ、ガラス性能、施工条件によって変わります。
マンションで内窓を検討するときの確認事項
- 管理規約や管理組合への申請要否
- 既存窓の額縁奥行きと下地の状態
- クレセント、ハンドル、網戸との干渉
- 断熱・遮熱・防音のどれを優先するか
- 補助制度の対象製品・工事要件
マンションの窓は共用部として扱われることが一般的ですが、室内側に設置する内窓は専有部の工事として認められるケースがあります。建物ごとのルールがあるため、着工前に管理規約を確認してください。検討の流れや注意点は、マンション内窓設置ガイドでも詳しく解説しています。
補助金は使える?
LIXILの発表では、一定の性能・工事要件を満たす内窓は「先進的窓リノベ2026事業」の対象となり、1戸あたり最大100万円の補助を受けられる可能性があります。ただし、選ぶガラスやサイズによって対象外となることがあり、予算上限や申請期限もあります。商品名だけで判断せず、登録製品と最新の申請条件を確認しましょう。
SYAAからのポイント
今回の新仕様は、特に「奥行き不足でふかし枠が必要」と言われたマンションにとって再検討のきっかけになります。一方、54mmを確保できても周辺部材との干渉や下地条件により施工方法は変わります。採寸時には幅・高さだけでなく、額縁奥行きと室内側の障害物まで確認することが重要です。
製品比較や概算費用を確認したい方は、LIXILインプラスとYKK APプラマードUの比較も参考にしてください。
出典
出典:株式会社LIXIL「LIXILの内窓にマンション用インプラスが登場」(2026年8月20日発表)
LIXIL公式ニュースリリース
※価格・補助制度・商品仕様は発表日時点の情報です。正式な仕様と見積金額は現地調査後にご確認ください。