
「どれだけ漏れるか」は、数字では言い切れません。そのかわりに、楽器の音が窓のどこから外へ出るのかを、道ごとに整理します。内窓で減らせる道と、減らせない道が分かります。
ピアノやギターなど楽器の音は、窓のガラスを通るだけでなく、戸と枠のすき間や、換気口・扉・壁からも外へ出ていきます。このうち「窓の部分」は、内窓で減らせます。ただし、近所に音がまったく届かなくなる、とはお約束できません。なお、当社は壁や床の工事は請けておりません。この頁は窓の話だけを書きます。
この頁で分かること
- → 楽器の音が、窓のどこから出るのか(表で整理)
- → ピアノ・ギター・管楽器・ドラムの、漏れ方の違い
- → 内窓でできること
- → 内窓だけでは足りないこと・窓以外の抜け道
- → メーカーが公表している数字の、読み方の注意
- → 窓の写真を送って、内窓が付くか聞く
楽器の音は、窓のどこから外へ出ていくのか

窓まわりで音が外へ出る道は、大きく分けて3つです。先に表で見てください。
| 音の道 | 出方 | 窓で関わる所 |
|---|---|---|
| ① ガラスを通る | ガラスが震えて、反対側へ伝わる | ガラスの厚さ、枚数 |
| ② すき間から抜ける | 戸と枠、戸と戸のすき間を空気ごと通る | 戸と戸が重なる所、下の枠のレール、すき間をふさぐ部材 |
| ③ 窓以外から出る | 換気口、扉、壁、床などを通る | 窓では触れない |
内窓を足すと、①と②の道に手を打てます。③は、窓を替えても残ります。
3つの道を、順に説明します。音は空気の震えです。部屋の中で鳴った楽器の音は、壁や窓に当たり、その一部が外へ伝わります。
1つめは、ガラスそのものが震えて音を通す道です。ガラスは壁に比べて薄いため、窓は音が外へ出やすい場所になりやすい、といわれています。

2つめは、戸と枠のすき間です。引違い窓は、2枚の戸が重なる真ん中や、下の枠のレールのまわりに、細いすき間があります。空気が通る所は音も通るため、すき間は目立たなくても音の抜け道になります。

3つめは、窓ではない道です。換気口、玄関や室内の扉、壁、床などから出ていく音は、窓を替えても変わりません。
ピアノ・ギター・管楽器で、漏れ方はどう違うか

一般には、高い音は直進しやすく、すき間や窓から外へ出やすいといわれます。低い音は、空気の音だけでなく、壁や床の震えとしても伝わりやすいとされています。楽器によって、どの道が効くかが少しずつ違います。

次の表は、そうした一般的な傾向を、窓の側から見て整理したものです。数字ではなく、考え方の早見表です。実際の漏れ方は、お部屋の造りや楽器の置き方で変わります。
| 楽器 | 漏れやすい道(一般に) | 窓側でできる手 | 窓では足りない所 |
|---|---|---|---|
| ピアノ | 広い音域の空気の音。低い音は床や壁の震えにもなる | ガラスを通る道と、すき間の道の両方に手を打てる | 床や壁を伝わる震えは、窓では変わらない |
| ギター・ベース | 生の音は空気の音が中心。アンプを使うと低い音が壁に伝わる | 生の音の分は、窓からの道を減らす形で手を打てる | アンプの低い音は、壁や床を伝わることがある |
| 管楽器・バイオリン | 空気の音が中心。高い音は、すき間から出やすい | 高い音が出やすいすき間の道を、もう1枚の窓でふさげる | 換気口や扉から出る分は残る |
| ドラム | 叩く震えが床や壁に伝わる。空気の音も大きい | 空気の音が出る窓の道は減らせる | 床や壁の震えは、窓の工事では減らない |
内窓でできること

内窓は、今ある窓の室内側に、もう1つ窓を足すものです。今の窓は外さずに、その内側に枠とガラスを取り付けます。窓が2重になり、前の節の①と②の道に、それぞれ手が打てます。
1窓と窓のあいだに、空気の層ができる外の窓と内窓のあいだの空気の層が、音をやわらげる役目をします。メーカーの案内では、この層(中間空気層)が大きくなるほど遮音効果は向上する、とされています。
2ガラスを選べる内窓のガラスは種類や厚さを選べ、種類によって音の通りやすさが変わります。見分け方は内窓のガラスの種類の見分け方で読めます。
3すき間の道が減る内窓は新しい枠で閉まるため、今の窓のすき間を通っていた道が、もう1枚の窓でふさがれます。
当社は、LIXIL「インプラス」、YKK AP「プラマードU」、三協アルミ「プラメイクE2」など、複数メーカーの内窓を扱っています。付くかどうかは窓の形と枠の奥行きで決まるので、写真を見て、その窓に付く型まで確かめます。
窓用のパネルや、すき間をふさぐ後付けのグッズで足りるかどうかは、防音グッズと内窓の違いにまとめました。
内窓だけでは足りないこと・窓以外の抜け道

内窓を付けても、残る道があります。「二重窓にしたのに、まだ音が漏れる」というご相談の背景には、窓以外の道が残っているために、窓の効果が感じにくくなっている場合が少なくないようです。
内窓を付けても、残りやすい道
換気口 壁に開いた丸い穴は、音の通り道になります。くわしくは換気口と防音の関係で読めます。
扉 玄関や室内の扉は、戸と枠のあいだにすき間があります。
壁・床・天井 壁の中を通る音や、床を伝わる震えは、窓では変わりません。
ここは、約束できないところです
内窓は、音を小さくするためのものです。「近所に聞こえなくなる」とはお約束できません。どのくらい小さくなるかは、窓の大きさ、今の窓の種類、部屋の造り、楽器の音の大きさで変わります。
それでも、窓から出ている分については、窓の写真で内窓が付くかどうかを確かめられます。写真の送り方は、この頁の最後にあります。
防音の数字の見方|メーカーが公表している dB と条件

内窓の防音には、数字が使われます。LIXIL の公式サイトの窓リフォームの案内には、外窓と内窓(インプラス)を組み合わせたときの遮音性能として、「-40dB」という表示があります。
大切なのは、この数字が「決まった組み合わせで評価した値」だということです。注記によると、引違い窓で、外窓がアトモスⅡCT(A-3(8)等級)、外窓と内窓のあいだの空気層が80〜95mm、外窓のガラスが単板(1枚だけのガラス)の3mm、内窓のガラスが単板の5mm の場合で、T-3(35)等級になる、と書かれています。
ご自宅の窓の種類や、壁・換気口などの状況によって、結果は変わります。この数字を、「楽器の音がこれだけ下がる」という意味に受け取ることはできません。
dB・T等級・Dr値の読み方は、窓の防音性能の dB の読み方、T等級(JIS)の読み方で読めます。
窓の写真を送ると、付くか分かります

内窓が付くかどうかは、窓の形と枠の奥行きで決まります。楽器を置いている部屋の窓の写真があれば、お送りいただいて、付くかどうかと、どのメーカーのどの型が付くかを確かめられます。奥行きが足りない場合や、窓の形によっては、内窓を付けられないこともあります。その場合は、そのこともお伝えします。
1窓全体の写真枠の上・下・左・右が、すべて入るように、少し離れて撮ります。
2枠の内側の写真窓を開けて、枠の奥行きが分かる角度で撮ります。(撮れたものからで構いません)
賃貸やマンションにお住まいの場合は、管理規約などの確認が要ることがあります。くわしくは内窓の防音効果とよくある質問の Q3 に書きました。
楽器を置く部屋の
写真でのご相談は無料です。訪問後の追客営業は行っておりません。LINEは翌営業日にご返信します。
窓全体と枠の内側の2枚(撮れたものからで構いません)を送っていただくと、内窓が付くかどうかと、複数メーカーの内窓のうちどの型が付くかまでお答えします。ボタンを押すとLINEが開きます。開いたら、そのまま送信してから写真を送ってください。
窓の
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