地震、豪雨、台風、大雪などの災害では、建物の損傷だけでなく、停電や断水によってトイレ、窓・シャッター、玄関ドア、エクステリアなどが通常どおり使えなくなることがあります。LIXILは、災害前の備えから発災直後、生活再開時の製品別確認までをまとめた「災害対策ガイド」を公開しています。
重要なのは、製品を直すことより先に人の安全を確保することです。自治体の避難指示や立入規制に従い、安全が確保できてから住宅設備を確認してください。
日常から確認したい3つの基本
- 避難場所と経路:自宅、勤務先、現場ごとに避難先と安全な移動経路を共有する
- 安否確認の方法:電話がつながらない場合も想定し、家族や従業員の連絡手段を複数決める
- 防災用品:飲料水、携帯トイレ、照明、モバイル電源、常備薬、軍手などを定期的に点検する
住宅設備については、取扱説明書の保管場所、止水栓・分電盤の位置、停電時開閉機構の有無も確認しておくと、緊急時の判断が早くなります。
停電・断水時に慌てないための住宅設備確認
トイレ・水栓・キッチン
断水中は通常の洗浄操作ができない製品があります。復旧直後も配管内の空気や濁り水の影響が考えられるため、メーカーの製品別案内と取扱説明書を確認してください。排水口からの逆流が疑われるときは、無理に水を流さず安全確保を優先します。
窓・シャッター・玄関ドア
停電時に電動シャッターが動かなくなる可能性があります。平常時に非常開放・手動操作の方法を確認し、災害時は変形や異物の挟まりがないかを目視してください。強い力で動かすと部品破損や落下につながるため、異常があれば操作を中止します。
エクステリア・カーポート
豪雨や強風の後は、門扉、フェンス、テラス屋根、カーポートの傾きや部材の緩みを離れた位置から確認します。倒壊や落下の恐れがある場合は近づかず、施工店やメーカーへ相談してください。大雪時も耐積雪量を超える前の対応が重要ですが、屋根上作業や単独での危険な除雪は避けましょう。
浸水した電気製品は自己判断で通電しない
浸水したシャワートイレ、電気温水器、電動シャッター、太陽光関連機器などは、外見上乾いていても内部故障や漏電の可能性があります。コンセントの抜き差し、分解、試運転を急がず、メーカーまたは専門業者の確認を受けてください。
足利市の豪雨被害については、LIXILによる被災住宅設備の初回無料点検もご確認ください。また、地域や建物単位で検討する対策は住宅市街地の水害対策と支援制度で解説しています。
取引先企業・現場管理者が整えておきたいこと
- 事務所・倉庫・現場ごとの避難と連絡ルールを決める
- 設備台帳にメーカー、品番、設置年を記録する
- 被害写真、浸水高さ、停電・断水時間を残す
- 点検前の通電禁止など、初動ルールを従業員へ共有する
- 修理と保険申請に必要な記録を分けて保管する
出典・一次情報
出典:株式会社LIXIL「災害対策ガイド」
LIXIL公式 災害対策ガイド
製品別の災害後対応:LIXIL公式 製品別の災害後の対応
本記事は公式ガイドをもとにSYAAが住宅・建築実務の観点から独自に整理したものです。製品ごとの操作は必ず最新の取扱説明書とメーカー案内をご確認ください。