リビングの次に内窓を検討されるのは、たいてい寝室か子ども部屋です。ただしこの2つは、リビングとは優先すべきものが違います。寝室は就寝中の冷えと結露、子ども部屋は安全と集中。同じ「内窓」でも選ぶ構成が変わります。順に整理します。
寝室で起きていること
就寝中の結露は寝室でいちばん出やすい
意外に思われますが、結露が最も出やすい部屋は寝室です。理由は湿気の出どころが人間だからです。就寝中に呼吸と発汗で水分が出続け、部屋を閉め切っているため湿気が逃げません。そこへ明け方の冷え込みが重なります。
朝、寝室の窓だけびっしり濡れているのはこのためです。内窓で室内側のガラス面が冷えなくなると、この結露は大きく減ります。カビの発生源を断つ意味でも効果が分かりやすい部屋です。くわしくは窓まわりのカビ対策完全ガイドもご覧ください。
「朝の冷え」は暖房では解決しにくい
就寝中は暖房を切る、あるいは弱める方が多いはずです。暖房が動いていない時間帯こそ、窓の性能がそのまま体感に出ます。寝室は暖房でごまかせない部屋で、だからこそ内窓の効きを実感しやすい場所でもあります。
外の音
幹線道路沿いや線路沿いでは、寝室の防音がいちばん切実です。ただし防音を狙う構成と断熱を狙う構成は別物で、ガラスの厚みを既存窓と変える、中間膜のある合わせガラスを使うといった選び方になります。効く音と効きにくい音は内窓の防音効果はどれくらい?に正直に書いています。
寝室で優先するものの決め方
| いちばん困っていること | 選ぶ方向 |
|---|---|
| 朝、窓が濡れている/カビが出た | 断熱を重視した複層の構成。結露は室内側のガラス面を冷やさないことで止まります |
| 外の音で目が覚める | 既存窓とガラスの厚みを変える。合わせガラスも検討 |
| 朝の冷え込みがつらい | 断熱重視。窓が大きいほど差が出ます |
| 朝日が早すぎて起きてしまう | これは内窓の仕事ではありません。遮光はカーテンやブラインドの役割です |
4つ目は誤解が多いところなので、はっきり書いておきます。内窓に遮光の機能はありません。光を止めたいならカーテン側で対応します。ただし内窓を付けると窓が手前に出るため、いまのカーテンと干渉することがあります。内窓とカーテンの干渉を先にご確認ください。
寝室で1つだけ注意すること
| 換気 | 内窓で気密が上がるぶん、湿気の逃げ場も減ります。就寝前後に短時間でも窓を開けるか、24時間換気を止めないでください。「結露が減ると聞いたのに、部屋の別の場所にカビが出た」という相談の多くはこれが原因です |
|---|
内窓を付けたのに結露が増えたように感じる場合は内窓を付けたのに結露が増えた?をご覧ください。
子ども部屋で優先すること
安全がいちばん上に来ます
小さなお子さんがいる場合、断熱より先に考えることがあります。
- 転落。内窓が付くと窓の手前に足がかりができるわけではありませんが、窓辺に踏み台になる家具を置かないことは変わらず重要です
- 開けられないようにする。内窓の鍵は室内側にあり、小さな子には操作しにくい高さになります。結果として簡易的な二重ロックとして働きます
- ガラスの飛散。ボール遊びや家具の転倒でガラスが割れる心配がある場合は、中間膜のある合わせガラスを選ぶと破片が飛び散りにくくなります
勉強への集中
外の音が気になって集中できない、という相談は増えています。人の声や車の音といった生活音には内窓が効きます。ただし階下からの生活音や上階の足音には効きません。音が窓から来ているのか、床や壁から来ているのかを先に切り分けてください。
結露とカビ
子ども部屋も寝室と同じ理由で結露が出ます。加えて、家具を壁にぴったり付けていると背面にカビが出やすくなります。窓を直すのと同時に、家具を数センチ壁から離すだけでも変わります。
2部屋を同時に考えるなら
寝室と子ども部屋を両方やるなら、ガラスの構成を分けたほうが結果が良くなることがあります。たとえば道路側の寝室は防音寄り、日当たりのよい南向きの子ども部屋は断熱寄り、という組み合わせです。同じ製品でそろえる必要はありません。
選び分けの考え方は内窓のガラスの選び方に、どの部屋から着手するかはどの窓から内窓を付けるべきかにまとめています。
部屋ごとに構成を分けてご提案します
間取りと窓の向き、それぞれの部屋で困っていることを教えていただければ、部屋ごとに違う構成でお見積もりします。「全部同じ製品で」より結果が良くなることがよくあります。サッシ歴60年以上・自社施工の専門店です。現地調査・お見積もりは無料です。
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