内窓は既存の窓の内側に新しい窓を足す工事です。そのぶん窓まわりが室内側に出てくるため、いま付いているカーテンやブラインドと当たることがあります。採寸の段階で分かる話なので、事前に整理しておけば困りません。実際の現場でどう納めているかをそのまま書きます。
この記事の上位ガイド
なぜ干渉するのか
理由は2つです。
- 内窓そのものが室内側に出る。既存窓の手前に枠とガラスが1組増えます。
- 窓枠の奥行きが足りないと、ふかし枠でさらに手前に出る。枠を足して内窓を取り付けるための部材で、これが入るとカーテンレールとの距離がさらに縮まります。
つまり「奥行きが浅い窓ほど干渉しやすい」という関係になります。マンションや、窓上に下がり壁がある窓で起こりやすいパターンです。
起きる干渉は3パターン
| 症状 | 何が当たっているか |
|---|---|
| カーテンレールが内窓に当たって付かない | レールのブラケット(壁付けの金具)と内窓の枠 |
| 付いたが、カーテンが邪魔で内窓を開けられない | カーテンの生地と内窓のハンドル・引き手 |
| カーテンが膨らんでぴったり閉まらない | 生地の厚みと、内窓までのわずかな距離 |
2つ目と3つ目は「付いたけれど使いにくい」パターンで、あとから気づきます。採寸のときに必ず確認する項目です。
採寸で見ているところ
- 窓枠の奥行き(ふかし枠が要るかどうかが決まります)
- カーテンレールのブラケットから壁までの距離
- レールの取り付け位置(正面付けか、天井付けか)
- カーテンの生地の厚み、ヒダの取り方
- 内窓のハンドルが来る位置
この5つが分かれば、干渉するかどうかは工事の前に判断できます。当社では採寸時にこの5点を必ず見ます。
干渉するときの納め方
1. カーテンレールを移設する

もっとも一般的です。正面付けのレールを天井付け(天井から吊る形)に変えると、内窓との距離を稼げます。カーテンの丈が変わるので、既製品を使っている場合は丈の確認が要ります。
2. レールを長いブラケットに交換する
壁からの出寸法が大きいブラケットに替えて、カーテンを手前にずらします。既存のレールをそのまま使える場合があります。
3. ロールスクリーン・ブラインドに替える
生地が膨らまないため、干渉に強い選択です。ただし操作チェーンやコードが内窓のハンドル側に来ないよう、左右を指定する必要があります。ここを指定し忘れると、内窓を開けるたびにチェーンをよける羽目になります。
4. 窓枠の内側に納める
窓枠に十分な奥行きがあれば、ロールスクリーンやブラインドを内窓の手前ではなく窓枠の中に収める方法もあります。すっきり納まりますが、内窓の操作に干渉しない寸法が取れることが条件です。
5. カーテンボックスを設ける
新築やリフォームと同時なら、上部にカーテンボックスを作ってしまうのが確実です。暖気が窓から降りてくるのを止められるので、断熱の面でも有利になります。
断熱の観点で言うと
内窓を付けた後は、厚手のドレープカーテンの断熱上の役割は小さくなります。窓自体で止まるようになるためです。そのため「内窓にしたら、カーテンは軽いものに替えて窓辺を明るくした」というお客様もいます。
一方で、ハニカムスクリーンのように空気層を持つ製品は、内窓と足し算で効きます。ただし内窓と併用すると窓まわりの湿気の抜けが悪くなる場合があるため、結露が出ていた窓では使い方に注意が要ります。詳しくはハニカムスクリーンの断熱効果は本当?をご覧ください。
先に決めておくと早い3つのこと
- いまのカーテンをそのまま使いたいか、替えてもよいか
- 内窓のハンドルを左右どちらに持ってくるか(部屋の使い方で決まります)
- 窓辺に置いている家具・観葉植物などを、工事の間どかせるか
当社はカーテンレール・ブラインド・ロールスクリーンも取り扱っているため、内窓とカーテンまわりをまとめて一社で納められます。別々の業者に頼むと「レールは付いたが内窓が開かない」といった行き違いが起きやすい部分です。
カーテンと干渉しないか、採寸前に判断します
窓の全体、窓枠の奥行き、カーテンレールが写ったお写真をお送りいただければ、干渉するか・どう納めるかをお伝えします。サッシ歴60年以上・自社職人の専門店です。現地調査・お見積もりは無料です。
あわせて読みたい