パナソニックは2026年9月28日、1秒間に約72兆個のOHラジカルを生成する新しい「ナノイーX(72兆)」を発表しました。従来の48兆タイプと比べ、付着したカビの抑制に必要な時間を約半分へ短縮したとしています。
高気密・高断熱住宅では外気の影響を抑えやすい一方、室内で発生した水蒸気や汚れを適切に排出する換気計画が欠かせません。新技術の数値だけでなく、結露を生みにくい住まい方と合わせて考えることが重要です。
新「ナノイーX(72兆)」のポイント
- OHラジカルの発生量は1秒あたり約72兆個
- 基準となるナノイー比で約150倍
- 48兆タイプ比で付着カビの抑制時間を約半分へ短縮
- カビ由来成分の抑制対象も拡大
公表された結果は、約6畳相当の試験空間における付着カビの検証です。実際の住宅では部屋の広さ、家具配置、気流、温湿度、カビの発生状況が異なるため、同じ時間で同じ効果が得られることを保証するものではありません。
高断熱住宅では換気と結露対策が先
カビ対策の基本は、水分を増やさないことです。入浴、室内干し、調理、加湿器の使用で湿度が上がった場合は、24時間換気を止めず、局所換気を適切に使います。窓や壁面が冷える場所では、表面温度と湿度の組み合わせで結露が起きるため、空気清浄機能だけで解決しようとしないことが大切です。
サッシまわりの冷えが強い住宅は、内窓や断熱改修で表面温度を上げると結露リスクを下げやすくなります。詳しくは内窓・断熱と結露対策をまとめて確認するをご覧ください。
導入時に確認したい3点
第一に、搭載製品と適用床面積を確認します。第二に、フィルター清掃や給排気口の点検など、機器以外の維持管理を続けます。第三に、においや目視できるカビがすでにある場合は、漏水や断熱欠損を含む原因を特定し、必要に応じて専門業者へ相談してください。新機能は予防と補助に活かし、換気、清掃、温湿度管理を組み合わせるのが現実的です。
出典
パナソニック株式会社、2026年9月28日「新『ナノイーX(72兆)』がカビ抑制時間を従来比1/2に短縮」
パナソニック公式発表