窓の防犯を考えるとき、多くの方が「どれを付けるか」から入ります。補助錠、面格子、防犯フィルム、防犯合わせガラス、シャッター。カタログを並べて、どれが一番強いかを比べようとします。
この順番だと、たいてい外します。窓に入られる方法は3つしかなく、自分の家がどれに弱いかで、選ぶべきものが変わるからです。
入られ方は3つしかありません
ひとつめは無締り。つまり施錠忘れです。夏の換気、浴室やトイレの小窓、2階のベランダ側。ここは、どれだけ高性能なガラスを入れても意味がありません。鍵が掛かっていないのですから、割る必要がないのです。
ふたつめがガラス破り。鍵の周りのガラスを割り、手を入れてクレセントを回します。割る場所が決まっているのが特徴で、ここに対策の余地があります。
みっつめがこじ開け。サッシとレールの間に工具を差し込んで、こじります。古いサッシや、建て付けが悪くなって隙間が出ている窓ほど成立しやすくなります。
手口が違えば、効く対策も違います
この3つは、効く対策がそれぞれ違います。無締りに効くのは施錠の習慣と、鍵を増やすこと。ガラス破りに効くのは、割られたあとに手が届かない位置へ鍵を足すこと。こじ開けに効くのは、サッシ自体の建て付けと、こじる隙間を作らせないことです。
だから「一番強い対策」を探しても答えは出ません。先に見るのは商品ではなく、自分の家のどの窓が、どの手口に対して無防備かです。
手口ごとの詳しい成立条件と、5つの対策がそれぞれどの手口に効くのかは、窓の防犯対策5つの方法を比較にまとめてあります。目的別・予算別の組み合わせ方や、賃貸・分譲マンションでできる範囲も、そちらに書いています。
なお、こじ開けは建て付けの不具合と地続きです。窓の閉まりが悪い、鍵が掛かりにくいといった症状が出ている場合は、防犯を足す前にそちらが先です。症状ごとの原因は窓・サッシの不具合ガイドを、鍵まわりであればクレセントが掛からないときの原因をご覧ください。
動画のBGM:Otologic(CC BY 4.0)
動画内の数値は各自治体・各メーカーの公表値です。時点は動画内に表示しています。