改修工事が止まる原因で多いのが「既存サッシが廃番で同じものが入らない」です。ただし、多くの場合は型番を特定できます。どこを見て絞り込むのか、特定できなかったときにどう組み替えるのかを整理します。
どこを見れば絞り込めるか
| 枠の断面形状 | 最も情報量が多い箇所。メーカーとシリーズの世代がここでほぼ決まります |
|---|---|
| クレセントの意匠 | 形状と取付ピッチ。モデルチェンジで変わりやすく、年代の絞り込みに使えます |
| 戸車 | 形状と調整ネジの位置。部品交換で済むかどうかの判断にも直結します |
| 召し合わせ部 | 気密材の納まり。同世代のシリーズを見分けるのに有効です |
| 刻印・ラベル | 枠の内側や戸車まわりに残っていることがあります。あれば最短で特定できます |
撮っていただきたい写真
- 全体(引いた画)窓の種類と開き勝手が分かるように。周囲の壁や床も入れてください
- 枠の断面窓を開けた状態で、枠の見込み方向が見えるように。ここが最重要です
- クレセント周り寄って撮ってください。形状と取付ネジの位置が分かるように
- 戸車障子を持ち上げるか、下から覗いて。部品だけで済むかの判断に使います
- 開口の内寸W×Hをメモで添えてください。おおよそでも構いません
枠の内側、戸車のカバー、障子の上框などに製造年やシリーズ名の刻印が残っていることがあります。これが見つかれば一発で特定できます。カバーを外す必要がある場合もありますが、探す価値は大きいです。
特定できたあとの3つの分岐
1. 後継品がある
そのまま置き換えられます。ただし寸法が微妙に変わっていることがあるため、納まりの確認は必要です。同じシリーズ名でも世代が違えば互換性がないケースがあります。
2. 部品だけで済む
建具そのものが健全で、戸車・クレセント・パッキンの劣化が原因であれば、部品交換で解決します。この場合は建具ごと替える必要がなく、費用も工期も大幅に下がります。まずここを確認する価値があります。
3. 代替品で組み直す
後継品がなく寸法も合わない場合は、納まりを作り直します。選択肢はふかし枠での調整、アタッチメントの追加、カバー工法への切り替えなど。それぞれ費用と仕上がりが違うため、複数案を出して選んでいただく形になります。
特定できないこともあります
写真の角度や現況によって判断がつかない場合があります。そのときは早めにその旨をお伝えします。特定を続けるより、代替案の検討に切り替えたほうが工程が進むためです。
「調べます」と言ったまま時間が過ぎるのが、現場にとって最も困る状態です。可否の判断は早く返すようにしています。
よくある年代別の傾向
1980年代以前:カタログが残っていないことが多く、現物の形状からの推定が中心になります。部品も入手が難しく、代替案での対応になりがちです。
1990〜2000年代:この年代は特定できることが多く、後継品もある程度たどれます。改修案件で最も多く相談を受ける層です。
2010年代以降:基本的に特定可能です。廃番でも後継品が明確なため、置き換えで対応できます。
よくあるご質問
Q. どんな写真を送ればよいですか。
A. 全体、枠の断面が分かる部分、クレセント周り、戸車の4点があると精度が上がります。加えて開口の内寸(W×H)をお知らせください。
Q. 特定できない場合はどうなりますか。
A. 早めにその旨をお伝えします。特定を続けるより、納まりが成立する代替案を検討したほうが早いケースが多くあります。
Q. 部品だけの交換で済むことはありますか。
A. あります。戸車、クレセント、パッキン、網戸のレールなど、部品交換で解決する場合は建具ごと替える必要はありません。まずそこを確認します。
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現況写真と開口寸法をお送りください。まず特定できるかどうかを早めにご返答します。特定が難しい場合は、その旨をはっきりお伝えします。
お電話:0120-1910-13(平日 9:00〜18:00)