内窓の補助金は2026年も使えます。まず全体像から

内窓(二重窓)の設置は、2026年時点で国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象です。戸建・マンションとも1戸あたり最大100万円が上限となっています。さらに、お住まいの都道府県・市区町村が独自の上乗せ補助を用意している場合があり、条件を満たせば国の制度と併用できます。

補助金を引く前の工事費まで含めた実額は、内窓の価格|窓1本あたり約72,000円(工事費込み)で公開しています。

このページでは「結局いくらもらえるのか」「何が対象で何が対象外か」「どう申請するのか」を、サッシ歴60年以上の施工店の立場から整理します。

2026年に使える補助金は大きく2階建て

① 国:先進的窓リノベ2026事業

全国どこにお住まいでも申請できる、内窓補助金の中心となる制度です。

  • 補助上限:戸建・マンションとも 1戸あたり最大100万円
  • 対象工事:内窓設置、外窓交換(カバー工法)、外窓交換(はつり工法)、ガラス交換、ドア交換
  • 申請者:お客様本人ではなく、登録事業者が代理で申請します

② 自治体:都道府県・市区町村の上乗せ補助

国の制度に上乗せする形で、自治体が独自に補助を出しているケースがあります。金額・条件・受付期間は自治体ごとに大きく異なり、年度途中で予算上限に達して終了することも珍しくありません。

たとえば埼玉県の「窓断熱リフォーム支援事業」は2026年7月29日で受付を終了しています。制度は動きが速いため、検討時点での最新状況を必ず確認してください。

いくらもらえるかは「窓の性能グレード」と「サイズ」で決まる

小・中・大の窓それぞれに複層ガラスの断面を添え、窓が大きいほど積み木が高くなる補助金の考え方

補助額は工事の総額に対する定率ではなく、設置する窓の断熱性能グレードと窓サイズごとに単価が決まり、その積み上げで算出されます。ここを理解しておくと、見積書の妥当性を自分で判断できるようになります。

グレード 熱貫流率(Uw値) 2026年度の扱い
SSグレード Uw1.1以下 対象(補助単価が最も高い)
Sグレード Uw1.5以下 対象
Aグレード 2026年度から対象外

2026年度はAグレードが対象外になった点が重要です。前年度の情報を見て検討していると、想定していた補助額に届かないことがあります。

内窓設置の補助額早見表(戸建て・マンション別)

先進的窓リノベ2026事業の公表資料に基づく、内窓設置1箇所あたりの補助額です。窓の面積と性能グレードの組み合わせで決まります。

窓のサイズ(面積) 戸建ての場合 マンションの場合
SSグレード Sグレード SSグレード Sグレード
小(0.2㎡以上1.6㎡未満) 36,000円 22,000円 40,000円 24,000円
中(1.6㎡以上2.8㎡未満) 58,000円 34,000円 64,000円 37,000円
大(2.8㎡以上4.0㎡未満)
例:掃き出し窓
89,000円 52,000円 98,000円 57,000円
特大(4.0㎡以上) 140,000円 76,000円 152,000円 83,000円

読み方の例:リビングの掃き出し窓(大サイズ)にSSグレードの内窓を付けると、戸建てで1箇所89,000円。同じ窓でもSグレードなら52,000円と、グレードで約1.7倍の差が出ます。窓の数が多いほど積み上がり、上限(戸建・マンションとも1戸あたり100万円)まで利用できます。

1窓あたりいくらか(公式の補助額表)

先進的窓リノベ2026事業の補助額は、窓1枚ごとに定額で決まります。工事費に対する割合ではありません。開口部の面積で4つのサイズ区分に分かれ、そこへ性能グレードが掛け合わされます。

戸建住宅・低層集合住宅(3階建以下)

グレード 特大
4.0㎡以上

2.8〜4.0㎡

1.6〜2.8㎡

0.2〜1.6㎡
SS(Uw1.1以下) 140,000円 89,000円 58,000円 36,000円
S(Uw1.5以下) 76,000円 52,000円 34,000円 22,000円

中高層集合住宅(4階建以上)

グレード 特大
4.0㎡以上

2.8〜4.0㎡

1.6〜2.8㎡

0.2〜1.6㎡
SS(Uw1.1以下) 152,000円 98,000円 64,000円 40,000円
S(Uw1.5以下) 83,000円 57,000円 37,000円 24,000円

SSとSでは約1.7倍の差があります。中サイズの窓を6枚設置する場合、SSなら348,000円、Sなら204,000円。同じ工事でもグレードの選び方で14万円変わります。

2026年からAグレードは対象外になりました

2025年までは一般複層ガラス等の「Aグレード」も補助対象でしたが、2026年事業では対象から外れています。内窓はUw1.5以下(Sグレード)以上が必須です。前年度の感覚で見積を取ると、補助対象外の製品を提案されることがあります。相見積もりを取るときは「Sグレード以上で」と条件を揃えて依頼してください。

上限と下限

上限 1戸あたり100万円。2026年事業では戸建・マンションによる区別はありません(2025年まではマンション80万円でしたが変更されました)
下限 補助額の合計が5万円以上であること。小さい窓を数枚だけだと届かないことがあります
対象期間 2025年11月28日以降に工事着手したもの。遅くとも2026年12月31日まで
終了条件 締切日ではなく予算上限に達した時点で受付終了。残りは予算消化率ページで確認できます

いま使える予算はどれくらい残っているか(2026年8月31日時点)

補助金でいちばん重要なのは「いくらもらえるか」ではなく、間に合うかどうかです。先進的窓リノベ2026事業は予算上限に達した時点で終了します。金額がいくら大きくても、枠がなくなれば1円も受け取れません。

環境省が公表している最新の消化状況は次のとおりです。

予算額(令和7年度補正) 1,125億円
補助金申請額 160億6,672万円
予算に対する割合 20%
基準日 2026年8月31日 0時時点

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「予算に対する補助金申請額の割合」

この数字をどう読むか

まだ8割残っています。ただし窓リノベは例年、秋から年末にかけて申請が集中します。前年度は年内に予算上限へ達しました。
いま動けば十分に間に合いますが、11月以降は読めません。

2026年の締切は3つあります

「12月31日まで」とだけ覚えていると間に合いません。実際には予約・申請・工事完了の3つの期限があり、いちばん早いものに合わせる必要があります。

期限 日付 意味
交付申請の予約 遅くとも2026年11月16日まで 工事前に枠を押さえる手続き。ここを逃すと確実性が下がります
交付申請 遅くとも2026年12月31日まで 工事完了後の本申請
予算上限 到達した時点 日付に関係なく打ち切り。上の2つより先に来る可能性があります

工事の着手日にも条件があります

対象になるのは2025年11月28日以降に着手した工事です。契約は工事着手日以前である必要があります。すでに着工済みの工事は対象外になる場合がありますので、契約前にご相談ください。

補助対象になる工事・ならない工事

対象になるのは、あくまで登録された高性能な製品を使った断熱改修です。以下は対象外になりやすい代表例です。

  • 補助対象製品として登録されていない窓・ガラスを使った工事
  • 新築時に最初から設置する窓(既存住宅の改修が前提のため)
  • 工事完了後に「後から」申請しようとしたケース
  • 登録事業者以外が施工した工事

特に最後の2つは相談時によくある行き違いです。補助金は工事前の段取りが前提になります。

申請はお客様自身ではできません

先進的窓リノベ事業では、お客様が個人で申請することはできない仕組みになっています。事務局に登録された事業者が、お客様に代わって申請手続きを行います。

つまり「どの業者に頼むか」が、そのまま「補助金を受けられるかどうか」に直結します。見積もりを取る段階で、その業者が登録事業者かどうかを必ず確認してください。

申請から受け取りまでの流れ

  1. 現地調査・お見積り:窓のサイズと現状を確認し、どのグレードでいくらの補助が見込めるかを算出します。
  2. ご契約:補助金の見込み額を反映した金額で契約します。
  3. 着工・施工:登録事業者が施工します。
  4. 交付申請:事業者が施工写真・製品情報などをまとめて事務局に申請します。
  5. 補助金の還元:交付が決定した後、お客様に還元されます。

申請には施工前・施工後の写真が必須です。工事が終わってからでは撮り直しがきかないため、着工前に段取りを組んでおく必要があります。

後悔しないための3つの注意点

1. 予算上限に達すると受付が終わります

国の事業も自治体の事業も、予算に達した時点で締め切られます。年度末まで必ず使えるわけではありません。

2. 「補助金が出るから」で過剰な工事にしない

補助額が大きいグレードを勧められることがありますが、そもそも必要な部屋・必要な窓かどうかが先です。効果が出やすいのは、長時間過ごす部屋の大きな窓からです。

3. 自治体の制度は必ず自分でも一次情報を確認する

自治体の補助は改廃が頻繁です。事業者の説明だけでなく、お住まいの市区町村の公式サイトで受付状況を確認することをおすすめします。

よくある質問

Q. 補助金は自分で申請できますか?

A. できません。事務局に登録された事業者が代理で申請する仕組みです。

Q. 国と自治体の補助金は併用できますか?

A. 併用できる場合が多いですが、自治体側が「国の補助を受けていること」を条件にする場合と、逆に併用を認めない場合があります。制度ごとの確認が必要です。

Q. 賃貸マンションでも使えますか?

A. 所有者の同意が前提になります。分譲マンションの専有部であれば対象になり得ますが、管理規約の確認が必要です。

Q. 1部屋だけの工事でも対象になりますか?

A. 対象です。ただし補助額は窓の枚数とサイズの積み上げのため、1箇所だけだと金額は小さくなります。

Q. 見積もりだけでも相談できますか?

A. 可能です。現地調査・お見積りは無料で対応しています。

「自分の家はいくら?」を3ステップで確かめる

補助額は窓1枚ごとに決まります。合計が5万円に届かないと申請できず、100万円を超える分は切り捨てです。まずご自宅の窓を数えるところから始めてください。

  1. 内窓を付けたい窓を数える(リビングだけか、家全体か)
  2. それぞれの大きさを見る(掃き出し窓か、腰窓か、小窓か)
  3. 合計が5万円を超えるか確認する(超えなければ申請できません)

よくある取りこぼし

「1部屋だけ」だと5万円に届かないことがあります。小さめの窓を2〜3枚だけ、という計画だと下限未満で申請不可になります。
逆に、もう1部屋足すだけで申請可能になるケースが多くあります。窓を数えた段階で一度ご相談いただくのが確実です。

お住まいの自治体の制度もあわせて確認できます

国の制度に加えて、市区町村が独自の補助を出している場合があります。ただし金額・要件・受付期間は市ごとにまったく違い、年度途中で終了することも珍しくありません。

当店では各市の公式サイト(lg.jp)で1件ずつ確認して一覧化しています。まとめブログやアフィリエイトサイトの情報は使っていません。

お住まいの地域の補助金を調べる

自治体の上乗せ補助は地域ごとに内容が異なります。以下のページで、お住まいのエリアの制度と施工事例をご確認いただけます。

【重要】補助額は定額なので、製品の値上げはそのまま自己負担増になります

先進的窓リノベ2026事業の補助額は、窓のサイズと性能グレードごとの定額です。つまり製品価格が上がってももらえる金額は増えず、値上がり分はそのまま実質負担の増加になります。LIXILの内窓「インプラス」は2026年10月1日受注分から平均10%程度の値上げが発表されています。補助金の検討とあわせて、内窓の値上げ2026|駆け込みの判断基準と、3社を横断比較したサッシ・内窓の2026年値上げ総まとめもご確認ください。

内窓の補助金について、まずご相談ください

SYAA.LLCはサッシ歴60年以上の自社職人が施工する、先進的窓リノベ事業の登録事業者です。現地調査・お見積り・補助金の試算まで無料で対応しています。「うちの窓だといくらになるのか」だけでもお気軽にお問い合わせください。

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