サッシの納期は、カタログの標準納期と、実際に現場へ入るまでの日数が一致しません。その差は施工店からは見えにくく、工程を組んだあとで判明します。当社は建材卸として日々発注を出す立場にあるため、その実態を定期的に記録していきます。
2026年に公式に変更された納期
| 2026年5月1日受注分〜 LIXIL |
サッシ・ドア製品の標準納期を1〜2日延長。改正物流効率化法への対応と働き方改革に伴う物流体制の見直しによるもの。アルミサッシ・樹脂サッシなど主力商品が軒並み対象 |
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数字としては1〜2日ですが、「標準納期そのもの」が動いた改定である点が重要です。従来の感覚で工程を組むと、複数の建具が絡む現場では搬入順の組み替えが必要になります。
納期が延びる時期には型がある
価格改定の直前
最も読みにくくなるのがここです。旧価格で押さえようとする発注が短期間に集中し、生産枠が先に埋まります。2026年は主要3社の改定が8月・9月・10月に連続したため、その手前の期間が長く混み合いました。「旧価格で発注できたのに現場に間に合わない」という事態が起きるのはこの時期です。
年度末(1〜3月)
工事そのものが集中する時期です。メーカーの生産だけでなく、職人のスケジュールと配送車両も同時に逼迫します。納期が出ていても、その日に受け取れる体制が組めるかは別問題になります。
大型連休の前後
工場の稼働停止と物流の停止が重なります。連休をまたぐ発注は、日数の計算に休止期間を織り込む必要があります。
カタログの日数との差はどこで生まれるか
- 受注処理特寸・別注は仕様確認のやり取りが入ります。図面に不備があるとここで止まります。
- 生産枠の確保混雑期はここが最大の変動要因です。標準品でも枠が埋まっていれば待ちが発生します。
- 製作カタログの標準納期が主に示しているのはこの部分です。
- 物流2024年以降の物流規制で、ここが従来より読みにくくなっています。長尺物は特に制約を受けます。
- 現場搬入の調整受け取れる日と時間帯の調整。現場が動いていない日には入れられません。
納期を短くすることはできませんが、「本当は何日かかるのか」を発注前に知ることはできます。工程を組んでから遅れが判明すると打てる手が限られますが、組む前に分かっていれば、分納・仮設・工種の入れ替えといった選択肢が残ります。
このレポートについて
メーカーからの通達と、当社が実際に発注した際の状況をもとに記録しています。納期は製品・数量・時期・地域によって変わるため、ここに書いた内容がそのまま個別の案件に当てはまるわけではありません。案件ごとの見込みは都度ご確認ください。
四半期ごとの更新を基本とし、メーカーから納期変更の通達があった場合はその都度追記します。
よくあるご質問
Q. なぜカタログの納期どおりに来ないのですか。
A. カタログの標準納期は、主に工場での製作にかかる日数を示したものです。実際に現場へ入るまでには、受注処理・生産枠の確保・物流・搬入日の調整が加わります。標準品で枠が空いていれば近い日数で届きますが、特寸や別注、複数メーカーが混在する現場ではここが積み上がります。
Q. 納期が読みにくくなるのはいつ頃ですか。
A. 価格改定の直前と年度末です。値上げ前は駆け込み発注が集中して生産枠が埋まり、年度末は工事そのものが集中します。2026年は主要3社の改定が8〜10月に重なったため、その手前が特に混みました。
Q. 急ぎの案件はどうすればよいですか。
A. まず「その時点で本当に何日かかるか」を発注前に確認することです。カタログの日数で工程を組んでから遅れが判明すると、打てる手が限られます。当社は発注の現場にいるため、発注前に実際の見込みをお伝えできます。
Q. 分納はお願いできますか。
A. 可能です。全部が揃うのを待つと工程が止まる場合、先に必要なものから納品する組み方をご相談いただけます。
Q. このレポートはどれくらいの頻度で更新されますか。
A. 四半期ごとの更新を基本とし、メーカーから納期変更の通達があった場合はその都度追記します。