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床が冷たいのは窓のせいか|底冷えと窓の断熱の関係

フローリングに素足で立つと、ひやりとする。暖房はついているのに、足元だけ冷たいままになる。冬のこの感じは、原因がひとつとは限りません。

冬の底冷えとひとくくりにされがちですが、床が冷たいとき、冷えの出どころはおおまかに三つに分かれます。床下から上がってくる冷気、窓際で冷やされた空気が床を這ってくる流れ、そして暖めた空気が天井側にたまって足元まで降りてこない状態です。どれも同じ「床が冷たい」として体感されるので、見分けないまま工事を決めると、直した場所と寒い場所がずれることがあります。

先にお伝えしておくと、当社は床下の断熱工事は承っていません。サッシと窓まわりの専門店です。ですので、この記事で床下側の工法や金額を売り込むことはしません。代わりに、三つのうちどれが原因なのかをご自宅で見分ける手順と、窓を直して変わる範囲・変わらない範囲を、正直に書きます。窓が原因だったときに何から手をつけるかは、後半で確かめられます。

この記事でわかること
  1. 床が冷たいときに考えられる三つの出どころ
  2. どれが原因かを家で見分ける方法
  3. 窓の断熱で変わる範囲と、変わらない範囲
  4. 当社が承れる工事と、承れない工事
  5. 窓から始めるときの順番と、金額の見当

床が冷たいとき、冷えの出どころは三つに分かれる

「床が冷たい」「1階だけ底冷えがする」という感覚は、原因が一つに決まっていません。同じ言葉でご相談をいただいても、実際に起きていることは家によって違います。おおまかには、次の三つに分かれると考えています。

床そのものが冷たい ── 床下からの冷気

素足で触ったときに床板そのものがひんやりしている場合は、床下からの冷気が疑われます。床下に断熱材が入っていない、あるいは経年で垂れ下がって隙間ができている住宅では、地面側の冷たさが床を通って伝わります。築年数の経った木造住宅で見かける状態ですが、実際にそうなっているかは床下を開けてみないと確かめられません。この領域は、窓を直しても変わりません。

窓際で冷やされた空気が、床を這って足元にくる

窓のガラスに触れて冷やされた空気は重くなり、窓際を伝って下に降り、床の上を広がっていきます。コールドドラフトと呼ばれる現象です。床板そのものは冷たくないのに足元だけ寒い、窓から離れると和らぐ、という場合はこちらが疑わしくなります。窓際に立って足首に流れを感じるかどうかが、最初の手がかりです。窓際の冷気そのものを弱める方法は、コールドドラフト現象を解決!冬の足元の冷えを止める窓際の改善術で手順を確かめてください。

暖めた空気が上にたまり、足元まで降りてこない

エアコンの暖房は暖かい空気が上にたまりやすく、天井付近と床付近で温度差が開きます。頭のあたりは暑いのに足元は冷たい、という状態です。これは断熱というより空気の循環の問題で、サーキュレーターの併用や吹き出し口の角度を変えるだけで和らぐことがあります。工事を決める前に試せる範囲です。

三つを見分ける、家でできる確かめ方

見分けに道具はほとんど要りません。寒い日の朝か夜、暖房を30分ほどつけた状態で、次を順に試してみてください。どれか一つで決めず、最後まで試したうえで読むほうが外しにくくなります。

試すこと 起きたこと 疑わしい出どころ
素足で床板に触る 床板そのものが冷たい 床下からの冷気
素足で床板に触る 床板は冷たくないのに足が寒い 窓際からの空気の流れ
窓際に立ち、足首の高さに手をかざす 下へ向かう流れを感じる 窓際からの空気の流れ
床の上と腰の高さで温度を比べる 腰の高さのほうがはっきり暖かい 暖気が上にたまっている
窓を閉めたまま、サッシの合わせ目に手をかざす 風を感じる サッシのすき間

いくつも当てはまることがあります。その場合は、当てはまった数が多いものから手をつけるのが現実的です。最後の一つに当てはまった方は、断熱より先にすき間をふさぐほうが早いことがあります。どこから入っているかの特定は、サッシの隙間風を根本解決!プロが教える原因特定と失敗しないための対策リフォームをたどって進められます。

窓の断熱で変わる範囲と、変わらない範囲

窓を直すと変わりやすいこと

住宅から冬に逃げる熱のうち、およそ5割が窓を含む開口部からとされています。これは一般に引用される数値で、当社が実測したものではありません。ただ、窓際の冷え込みが和らぐ、窓のそばに立ったときのひやりとした感じが減る、といった変化は、内窓を入れられたお客様から比較的よくうかがいます。上の確かめ方で二番目や三番目に当てはまった方は、窓側に手を入れる価値があると思います。

窓を直しても変わりにくいこと

一方で、床板そのものが冷たい状態は、窓を直しても変わりにくいというのが正直なところです。床下から伝わる冷たさは窓とは別の経路をたどるため、内窓を入れても床の表面の温度は大きくは動きません。ここを期待して内窓を入れると、費用をかけたのに体感が変わらない、ということが起こります。すでに内窓があるのに寒いという方は、内窓を付けても寒い・効果がないと感じる5つの原因|窓以外が原因のこともありますを上から順に当てていってください。

当社が承れる工事と、承れない工事

当社はサッシと窓まわりの専門店です。内窓の設置、ガラス交換、サッシの交換や調整は自社で承ります。一方で、床下の断熱、壁の断熱、天井の断熱、気流止めの工事は承っていません。

ですので、床下側が原因だと分かった場合、当社ではお力になれません。床下に潜って行う工事は、基礎の形状や床下の湿気の状況を見て判断する領域で、そこを専門にしている会社に見てもらうほうが確実だと思います。この記事に床下側の工法や金額を並べていないのも、同じ理由です。当社に施工の経験がないものを書いても、受け売りにしかなりません。

ただ、原因が床下だけと決まるまでは、窓の側にできることが残っている場合があります。前の章の確かめ方を試してから判断されるほうが、遠回りになりにくいはずです。

窓から始めるときの順番と、金額の見当

窓側が疑わしいと判断された場合、順番としては、まずすき間をふさぎ、次にガラスまたは内窓を検討する、という進め方になります。すき間が残ったまま内窓を入れると、期待した変化が出ないことがあります。

金額の見当は次のとおりです。いずれも当社が実際に施工した工事の記録から出した中央値で、業界の相場ではありません。

項目 金額 単位・条件
内窓の価格(中央値) 約72,000円 窓1本あたり・工事費込み・税別
実際の幅 30,220円〜148,125円 窓の大きさで変わる
窓1本あたりの総額(中央値) 79,200円 税込・補助金を引く前
補助金 −58,000円 中サイズ・SSグレードの場合
実質負担 約21,200円 上の条件での計算例

取付費は6万円まで(1窓の工事につき2万円)です。補助額は窓のサイズと性能グレードで決まるため、ご自宅の窓でいくらになるかは上の例と変わります。上の数字はすべて、当社の施工実績の中央値です。出典は内窓の価格|窓1本あたり約72,000円(工事費込み)で、ご自宅の窓の本数と大きさを当てはめて総額を出すところまで、そのページで進められます。

補助金でいくら戻るかを先に知っておきたい方は、内窓の補助金はいくら?30秒シミュレーター|先進的窓リノベ2026事業を試してみてください。工事を決める前に自分でできる範囲を一通り確かめたい方は、窓の寒さ対策12選|DIYでできることと内窓リフォームの効果を正直に比較から着手できます。

よくあるご質問

Q. 床が冷たいのですが、内窓を付ければ直りますか。
A. 冷えの出どころによります。床板そのものが冷たい場合は床下側が疑わしく、内窓では変わりにくいと考えています。床板は冷たくないのに窓際から足元に流れを感じる場合は、窓側に手を入れる価値があります。先に見分けてから決めていただくほうが確実です。
Q. 床下の断熱工事もお願いできますか。
A. 承っていません。当社はサッシと窓まわりの専門店で、床下・壁・天井の断熱と気流止めは扱っていません。床下側が原因だと分かった場合は、そこを専門にしている会社にご相談ください。
Q. 窓と床下、どちらを先にやるべきですか。
A. どちらが原因かによります。両方に心当たりがある場合、窓側は比較的短い工期で終わり、変化を体感してから次を考えられるという利点はあります。ただし床板そのものが冷たい状態は窓では変わりにくいので、窓を先にやれば解決します、とは申し上げられません。
Q. 内窓を入れたのに、まだ足元が寒いです。
A. 部屋の窓を全部は入れていない、既存の窓との間にすき間が残っている、そもそも熱が逃げていたのが窓ではなかった、といった原因が考えられます。窓の断熱そのものは効いていても、床下からの冷気は別に残っていることがあります。
Q. 見分けがつかないときはどうすればよいですか。
A. 窓の状態であれば、写真を送っていただければ当社で見当をつけられます。床下の状態は写真では分からないため、床下を見られる会社に確認を依頼してください。

まずどこから手をつけるか

底冷えの原因は、床が冷たいという一点からでも三つに分かれます。道具を使わずに切り分けられるところまでは、この記事の確かめ方で進められるはずです。床板そのものが冷たければ床下側、窓際に流れがあれば窓側、上下の温度差が大きければ空気の循環から。順番を間違えなければ、かけた費用が無駄になりにくくなります。

窓側だと分かった方は、窓の本数と大きさが分かれば総額をお出しできます。床下側だった方に当社はお力になれませんが、原因の見当がついた状態で専門の会社に相談されるほうが、話は早く進むと思います。

※本記事の価格は2026年9月時点のもので、内窓の価格ページから写しました。制度・価格は変わることがあります。

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