内窓は断熱のために入れるもの、と思われています。実際そのとおりなのですが、取り付けた方が最初に口にされるのは、寒さではなく音のことです。
断熱は数字、音はその日に分かります
理由ははっきりしています。気づくまでの時間が違うからです。
断熱の効果は、部屋の温度が数度変わる、暖房の効きが早くなる、といった形で出ます。これは一冬を越してはじめて「そういえば」と分かる種類の変化です。光熱費も、月をまたいで比べないと見えません。
音は違います。工事が終わって、内窓を閉めた瞬間に変わります。1窓1時間ほどの工事なので、その日の夕方にはもう体感できます。前と後を、同じ日に比べられる数少ない効果です。
だから「音が変わった」という感想が先に来ます。断熱が効いていないわけではありません。気づく順番の問題です。
効く音と、効きにくい音があります
ただし、どんな音にも同じように効くわけではありません。
内窓が効くのは、空気を伝わってくる音です。話し声、子どもの声、犬の鳴き声、車の走行音。窓とサッシの隙間から入ってくるぶんを、もう1枚の窓と空気層で止めます。
反対に、建物の構造を伝わってくる振動には効きにくくなります。上階の足音や、重量車が通るときの地面からの揺れがこれにあたります。「窓を替えたのに効かなかった」という話の多くは、そもそも窓から入っていない音だったというケースです。
どの音にどこまで効くのか、dBの数値と体感がどう対応するのか、ガラス構成や空気層で何が変わるのかは、内窓は生活音にどこまで効くのかにまとめています。「内窓を入れたのに効かない」と感じる5つの原因も、そちらで扱っています。
工事そのものがどう進むのか、当日に家で何が起きるのかについては、内窓工事のご案内をご覧ください。
なお、いまの窓にすきま風や建て付けの不具合がある場合は、そちらが先です。隙間が残ったままでは、内窓を足しても期待した差が出ません。症状ごとの原因は窓・サッシの不具合ガイドにあります。
動画のBGM:Otologic(CC BY 4.0)
動画内の数値は各自治体・各メーカーの公表値です。時点は動画内に表示しています。