内窓のご相談で「だいたいいくらか知りたい」というとき、窓のサイズが分かっていると概算のご案内がぐっと早くなります。窓の価格はサイズ区分で決まるため、幅と高さが分かれば大枠の見当がつくからです。ここでは、専門的な道具がなくても測れる範囲での採寸方法と、測るときに間違えやすいポイントを整理します。あわせて、なぜ最終的には施工店の本実測が必要になるのかもご説明します。
- 測るのは「サッシ枠の内側」|基準の取り方
- 幅・高さ・奥行きの3つを測る手順
- 間違えやすい5つのポイント
- 本実測が省略できない理由
測るのは「サッシ枠の内側」|基準の取り方
窓まわりには複数の「枠」があります。壁の開口部を縁取る木製の窓枠(額縁)、その内側にあるアルミなどのサッシ枠、そしてガラスをはめている障子(可動する建具)です。
内窓の採寸で基準になるのは、原則としてサッシ枠の内側の寸法です。この内側の面に内窓の枠を取り付けるため、ここが実際に使える有効寸法になります。ガラスの大きさや、障子の外形を測っても正しい寸法にはなりません。
用意するものは、金属製のコンベックス(メジャー)と記録用のメモです。布製のメジャーはたわむため、正確な数値が出にくく向きません。単位はミリメートルで記録します。
幅・高さ・奥行きの3つを測る手順
手順1:幅(W)を3か所で測る
サッシ枠の内側について、上部・中央・下部の3か所で左右の内寸を測ります。3つの数値が揃わない場合、枠に歪みがあるということです。概算用としては、最も小さい数値を控えておきます。
手順2:高さ(H)を3か所で測る
同様に、左端・中央・右端の3か所で上下の内寸を測ります。掃き出し窓では下端が床面と接するため、どこを基準にしたかをメモに残しておくと後で照合できます。
手順3:窓枠の奥行きを測る
内窓を納めるには、既存のサッシから室内側へ一定の奥行きが必要です。サッシ枠の室内側の面から、窓枠(額縁)の室内側の端までの距離を測ります。この寸法が不足する場合、後述する「ふかし枠」が必要になります。
あわせて、窓の種類(引き違い・上げ下げ・すべり出しなど)と、カーテンレールやブラインドの取付位置も記録しておくと、見積もりの精度が上がります。
採寸のご相談から製品選び、補助制度の活用まで、窓の専門店がサポートします。
間違えやすい5つのポイント
1. ガラス面を測ってしまう
最も多い間違いです。ガラスの寸法はサッシ枠の内寸より小さく、そのまま伝えると実際より小さい窓として見積もられます。
2. 窓枠(額縁)の外側を測ってしまう
逆に大きすぎる数値になります。木製の窓枠ではなく、その内側のサッシ枠を基準にしてください。
3. クレセントや戸車の出っ張りを見落とす
鍵(クレセント)は室内側へ出っ張っています。奥行きを測るときに、この出っ張りの分を考慮しないと、実際には内窓の障子と干渉することがあります。
4. エアコンの配管やコンセントを考慮していない
窓枠のすぐ脇に配管カバーやスイッチがあると、内窓の枠と干渉する場合があります。窓の周囲30cmほどの状況もメモしておくと確実です。
5. 1か所だけ測って全窓が同じだと考える
同じ部屋でも窓のサイズが微妙に異なることは珍しくありません。設置予定の窓はすべて個別に測ってください。
本実測が省略できない理由
内窓は既製品を選ぶのではなく、窓ごとの寸法に合わせて製作されます。数ミリの誤差でも建具が入らなかったり、逆に隙間が生じて気密が確保できなかったりします。
また、実測時には寸法以外の確認も行います。窓枠の下地の状態、床や壁との取り合い、サッシの歪みの程度、ふかし枠の要否、施工時に必要な養生範囲。これらは現地を見なければ判断できません。
したがって、ご自身での採寸はあくまで「概算の目安を早く知るため」の作業と位置づけてください。製作発注は必ず施工店の本実測に基づいて行われます。※最新情報は公式サイトでご確認ください。
よくあるご質問
- Q. 自分で測った寸法で発注してもらえますか?
- A. 概算見積もりには使えますが、製作発注は施工店の本実測に基づいて行います。内窓はミリ単位で製作するため、実測なしの発注はお受けできないのが通例です。
- Q. 窓枠の奥行きが足りないと内窓は付けられませんか?
- A. 奥行きが不足する場合は「ふかし枠」で必要な寸法を確保して設置できます。追加の部材費がかかるため、見積もり時に要否を確認してください。
まとめ
採寸の基準はサッシ枠の内側、測るのは幅・高さ・奥行きの3つ、そして3か所ずつ測って歪みを確認する。この原則を押さえておけば、相談時のやり取りが格段にスムーズになります。正確な発注寸法は現地実測で確定させますので、まずは概算の目安づくりとしてお試しください。
※本記事の制度・価格情報は2026年8月執筆時点のものです。